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よさ
「よさ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
よさの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
船に乗った。水の動くのにつれて、揺籃《ゆりかご》のように軽く体をゆすられるここち
よさ。ことに時刻がおそければおそいほど、渡し船のさびしさとうれしさとがしみじみと....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
うではない。それは、彼が、下城《げじょう》をする際に、いつになく機嫌《きげん》の
よさそうな顔をしているので、供《とも》の侍たちが、不思議に思ったと云うのでも、知....
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
。これは邪魔《じゃま》のはいらないためにわざと夜を選んだからである。伝吉は夜寒《
よさむ》の田舎道《いなかみち》を山のかげにある地蔵堂へ行った。窓障子《まどしょう....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
でしょう。そのまた塔の霞の中に九輪《くりん》だけ光らせているところは与謝野晶子《
よさのあきこ》でも歌いそうなのよ。それを山本って人の遊びに来た時に『山本さん。塔....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
々差図を仰ぐのだそうです。これは何もそうしなくとも、あの婆自身が神憑りになったら
よさそうに思われますが、そう云う夢とも現《うつつ》ともつかない恍惚《こうこつ》の....
「路上」より 著者:芥川竜之介
したまま、ただぐったりと頭を前へ落して、演奏が止んだのも知らないのか、いかにも快
よさそうに、かすかな寝息を洩らしていた。
九
次の間《ま》....
「或る女」より 著者:有島武郎
から一緒にもつれ合う姿を葉子は目で聞いたり耳で見たりしていた。なんのために夜寒《
よさむ》を甲板に出て来たか葉子は忘れていた。夢遊病者のように葉子はまっしぐらにこ....
「或る女」より 著者:有島武郎
夜具をのべて、五体を思うまま延ばして、一晩ゆっくりと眠り通したその心地《ここち》
よさは格別だった。仰向けになって、寒からぬ程度に暖まった空気の中に両手を二の腕ま....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
どこまでまっ黒にすすけながら、だだっ広い囲炉裏の間はきちんと片付けてあって、居心
よさそうにしつらえてある。嫂や妹の心づくしを君はすぐ感じてうれしく思いながら、持....
「星座」より 著者:有島武郎
の間には何らの連絡もないもののように。清逸は深い淋しさを感じた。同時に強いいさぎ
よさを感じた。長く立ちつづけていた彼の足は少ししびれて、感覚を失うほど冷えこんで....
「一房の葡萄」より 著者:有島武郎
ばいいのか分らないで、唯《ただ》恥しく笑う外《ほか》ありませんでした。ジムも気持
よさそうに、笑顔をしていました。先生はにこにこしながら僕に、
「昨日《きのう》の....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
くおもったことはありませんでした。「まあこのぶんでは、辻馬車をやとうのがいちばん
よさそうだ。」と、参事官はおもいました。そういったところで、さて、どこにその辻馬....
「小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
」と、さよなきどりはいいました。そうして、さっそくうたいだしましたが、そのこえの
よさといったらありません。 「まるで玻璃鐘の音じゃな。」と、侍従長はいいました。....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ねえ、あの一|羽の他は、みんなね。お母さんがあれだけ、もう少しどうにか善くしたら
よさそうなもんだのに。」 と、口を出しました。 「それはとても及びませぬ事で、奥....
「もみの木」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ょうな声をあげました「それこそ白い帆をかけて、とおい海をこえていくよりも、ずっと
よさそうだ。ああ、いきたいな。いきたいな。はやく、クリスマスがくればいいなあ。わ....