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らしい
「らしい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
らしいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
のどこよりも頻繁だし、悪夢の魔女は九人の供をひきつれて、ここで跳びはねるのが好き
らしい。 しかし、この妖術をかけられた地方につきまとう主領の精霊で、空中の魔力....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
や新聞も売るし、製本もやっていた。リボーは名前から判ずると、生来の英国人では無い
らしい。とにかく、学問も多少あったし、占星術も学んだという人である。 一八〇四....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
だ郷里の商業学校の生徒であった頃、最近も穿いておられたのを見るとよ程好きであった
らしい灰色のコールテンズボンに違った上着で、相撲の強かった大男のKさんと、奥さん....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
遠慮なく射し込んで来ました。お神さんは、急に自分が偉い人間にでもなったような自慢
らしい気持がするので、不思議に思われる位でした。 太郎右衛門も太郎右衛門で、自....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
読み返した幾通かの手紙は私には何の興味もないものだった。それにその手紙は比較的新
らしいもので、今でもちょいちょい会っている現に生きている人たちから来たものであっ....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
女が教会へやって来た。一人は年をとっているが、もう一人のほうは若い。どうやら母娘
らしい。その後ろについて、その女の連れ
らしい一人の男が彼の前を通った。教会から出....
「狂女」より 著者:秋田滋
、もうその家の入口をすっかり心得てでもいるように、すぐまたその家を襲いたがるもの
らしい。 年わかい女は、可哀そうに、その悲しみに打ちのめされて、どッと床に臥就....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
刺戟を求めている人にあっては、どんなにかふさわしい、どんなにか好い、どんなにか珍
らしいものに相違なかろう。 八月二十二日―― 私はもう辛抱が出来ない。ためし....
「初雪」より 著者:秋田滋
のところまで歩いて行った。ほんの二十歩ばかり歩いただけなのに、もう疲れてしまった
らしい、喘ぐような息遣いをしながら、そのベンチに腰を下ろした。蒼ざめた顔はこの世....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
一 支那の上海の或町です。昼でも薄暗い或家の二階に、人相の悪い印度人の婆さんが一人、商人
らしい一人の亜米利加人と何か頻に話し合っていました。 「実は今度もお婆さんに、占....
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
こう云う親子の上半身《じょうはんしん》。父親はいかにも田舎者《いなかもの》
らしい、無精髭《ぶしょうひげ》を伸ばした男。少年は可愛《かわい》いと云うよりもむ....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
たれかゝって、あるまじき勝手な熱を吹く事もあるが、それさえ自分に云わせると、兄貴
らしい気がすればこそである。 この兄貴
らしい心もちは、勿論一部は菊池の学殖が然....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
し兵衛も用心が厳しいと見えて、容易に在処を露《あらわ》さなかった。一度左近が兵衛
らしい梵論子《ぼろんじ》の姿に目をつけて、いろいろ探りを入れて見たが、結局何の由....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
して、藤左衛門を見た。相手は、この話をして聞かせるのが、何故《なぜ》か非常に得意
らしい。
「今も似よりの話を二つ三つ聞いて来ましたが、中でも可笑《おか》しかった....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
顔は一見ゴリラに似た、東北生れの野蛮人《やばんじん》なのです。しかし目だけは天才
らしい閃《ひらめ》きを持っているのですよ。彼の目は一塊《いっかい》の炭火《すみび....