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わやく
「わやく〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
わやくの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
ち》、二月目《ふたつきめ》に北京へ来ることになった。同僚《どうりょう》や上役《う
わやく》の評判は格別|善《い》いと言うほどではない。しかしまた悪いと言うほどでも....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
に、奥もなく云うて退けたが、ほんのりと潤みのある、瞼に淡く影が映した。 「ああ、
わやく云う事やない。……貴方、その疵、ほんとにもう疼痛はないか。こないした嬉しさ....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
ればと云うて、いずれも必ずお動きあるな。(眼を光らし、姫を瞻めて)まだそのような
わやくをおっしゃる。……身うちの衆をお召出し、お言葉がござりましては、
わやくが、....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
豹一に弱点を握られているわけだった。 (おれが出たら拙い。あとで新聞に書かれたら
わやくちゃになる)そこで、佐古はかねがね「オリンピア」と縁のある道頓堀の勝に依頼....
「明暗」より 著者:夏目漱石
して、繰《く》り合《あわ》せをして貰う事にしてあります」
佐々木は彼の上役《う
わやく》であった。
「どうせ休むなら早い方がいいね。早く養生して早く好くなって、....
「張紅倫」より 著者:新美南吉
した。 戦争がすんでから、十年もたちました。少佐は、その会社の、かなり上役《う
わやく》になり、むすこさんもりっぱな青年になりました。紅倫《こうりん》もきっと、....
「魔像」より 著者:林不忘
拙者|愚考《ぐこう》いたし、係の者まで、それとなく申し入れましたところ、上役《う
わやく》のお言葉さえあればとのこと、元より拙者、役目違いの儀は重々存じおりますな....
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
ようとした。その時番所址の家の中で、じいさんの声がした。 「こりい。それう持って
わやくをしちゃあいけんちゅうのに」 僕はふいと立ち留って声のする方を見た。じい....
「佐橋甚五郎」より 著者:森鴎外
多はやはり気色を伺いながら言った。 「いや。それは知らぬと言うじゃろう。上役《う
わやく》のものは全く知らぬかも知れぬ。とにかくあの者どもは早くここを立たせるがよ....