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「アイスクリーム〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

アイスクリームの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
咎めして、浅間しく恥しく、我身を馬鹿と罵って、何も知らないお京の待遇を水にした。アイスクリームか、ぶっかきか、よくも見ないで、すたすた、どかどか、がらん、うしろ....
西航日録」より 著者:井上円了
。二十七日快晴、暑気にわかに加わる。一昨日まで毎室暖炉を待ちしも、今日より食後、アイスクリームを呼ぶに至る。霜風凍雨の時節このことあるは、本邦人の怪しむところな....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
をともなう。月のもと船は南に進み、雲の果てこそが呂宋である。) 当夕より晩食にアイスクリームを出だし、夜中|電扇を動かす。 電扇送経。 (扇風器が風を送り夢よ....
深夜の市長」より 著者:海野十三
よ。君の留守を残念がってネ。……なんでも今、動坂三郎を自動車で連れだして運転手にアイスクリームを買いにやらせ、その留守に車内で或る手段により毒殺したというのだ。....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
臆病者だ。そんな弱虫とは知らず、おれはこれまで、お前にずいぶん眼をかけてやった。アイスクリームが、一人に一個ずつしか配給されないときでも、おれはひそかに、お前に....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
はスケジュールを決めて町を見物しようじゃありませんか。」 ――子供のようになってアイスクリームを飲みましょうよ。」 白にレモン色の模様をとった屋台車を置いてア....
巴里の秋」より 著者:岡本かの子
のない事だ。 ハンチングを横っちょにかむり、何か腹掛けのようなものを胸に当てたアイスクリーム屋のイタリー人が、いつか焼栗売りに変っている。とある街角などでばた....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
た声でいった。 「おかあさん、とうとう巴里へ来ましたね」 割栗石の路面の上を、アイスクリーム売りの車ががらがらと通って行った。 この言葉には、前物語があった....
マレー俳優の死」より 著者:岡本綺堂
にを言っているのか僕らにはちっとも判らなかった。 幕のあいだには原住民の少年がアイスクリームやレモン水などを売りにくるので、僕もレモン水を一杯のんで、夜の暑さ....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
けてもけちをつけたがる豹一の厄介な精神は、全く莫迦げたことだが、この時も多鶴子がアイスクリームを注文したことに憤慨していたのである。豹一に言わせると、寒中アイス....
世相」より 著者:織田作之助
。夜風がすっと胸に来て、にわかに夜の更けた感じだった。鈴《りん》の音が聴えるのはアイスクリーム屋だろうか夜泣きうどんだろうか。清水町筋をすぐ畳屋町の方へ折れると....
道なき道」より 著者:織田作之助
その鳥居をくぐって、神社まで三町の道の両側は、軒並みに露店が並んでいた。 別製アイスクリーム、イチゴ水、レモン水、冷やし飴、冷やしコーヒ、氷西瓜、ビイドロのお....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
。 これは、ふいうちで、食卓を見たとき、息がとまるほどおどろきました。だって、アイスクリームが、赤と白と二皿、お菓子、果実、フランスボンボン、そして、食卓の上....
ある心の風景」より 著者:梶井基次郎
縫って利休が鳴っている。――物音はみな、あるもののために鳴っているように思えた。アイスクリーム屋の声も、歌をうたう声も、なにからなにまで。 小婢《こおんな》の....
貞操問答」より 著者:菊池寛
ずらした新子の眸が、相手の言葉を誘い出すように輝いた。 試合が了ると、小太郎がアイスクリームを食べたいというので、三人はブレッツに寄った。そこで、新子はクリー....