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アウト
「アウト〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
アウトの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
議を指導した。たしか昭和十年ごろと思うが、ある深川の製材工場が釘で厳重にロック・
アウトをしたことがあった。われわれはこれをぶちこわして強引に工場へ入ったところ、....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
たまま、あとが続かない。 こういうときに婦人は度胸のある者、ベラントがノック・
アウトされたと見て、前にとびだして博士の腕を抑える。 「今お呼び下すったルス嬢で....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
好きな男と手を握らし、夕日をあびてトボトボと愛馬を引き小さく消えて行くフェード・
アウトのラスト・シーン。馬より長いエス・ハートの顔は、まったく僕等の英雄であった....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
はめて行く。その点はまことに画家の仕事は楽で便利である。ほんの略画、素描、一部の
アウトラインだけを示すと、日本人は勝手な色彩なり想像を篏め込んでくれる仕掛けとな....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
野球のような近代スポーツでも、死球をくらったのにそれがバットをこすったりすると
アウトになる。痛い思いをして
アウトになってはマシャクに合わない話だけれども、だい....
「心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
つと凄い力でしょう。腕の太さだったらお相撲ぐらいあるんですからね。八十松をノック
アウトしちゃッて小気味よかったわよ。なんしろストレートパンチがオナカから下の方だ....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
馬食で、巨体のくせに胃のもろいこと話にならない。小娘の一撃だけでアッサリとノック
アウトのていたらくである。 ソプラノ嬢はハヤテの如く襲いかゝって、千鳥波の鼻、....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
奔西走、よほど悪智恵にたけ、手腕にたけているらしく、十日もたつと、なんなく秘密の
アウトラインを探りだしてしまった。 浅虫の先代は癩病を苦にやんで発狂して自殺し....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
訊きだすことができたのは、きわめて空想的な多久家の相続問題や風守の病気についての
アウトラインにすぎなかった。 新十郎はそれを整理して、風守の生母が自害したとい....
「登山の朝」より 著者:辻村伊助
ンはシュトラールエックの尾根の上に、錐みたいにそびえていて、そしてその左に落とす
アウトラインが、薄紅く光りだした、と思うとほとんど同時に、オックスや、そのアレト....
「映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
心の氷がとけて一陽来復の春が来たのである。そうして静かにこの一編の終末がフェード
アウトするのである。この終末の取り扱い方にどこかフランス芸術に共通な気のきいた呼....
「映画雑感(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
面でも、人生の航路に波が高くて、舳部に砕ける潮の飛沫の中にすべての未来がフェード
アウトする。伴奏音楽も唱歌も、どうも自分には朗らかには聞こえない。むしろ「前兆的....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
。 人形の運動はすべて分析的である。総合的ではない。 たいていの人間は一種の
アウトマーテンである。 あらゆる尊敬すべききまじめなひからびた職業者はそうであ....
「ラジオ・モンタージュ」より 著者:寺田寅彦
を適当に插入あるいはオーヴァーラップさせ、あるいはまたフェード・イン、フェード・
アウトさせることによって、現在のシーンの効果を支配し調節するということができると....
「眼」より 著者:徳永直
、天井板を見つめながら、ヒクヒクと、うずく痛みを、ジッと堪えた。 会社がロック
アウトをして以来、モウかれこれ四十日である。印刷機械の錆付きそうな会社の内部に在....