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アカデミック
「アカデミック〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
アカデミックの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
カにも全然ないというわけではなく、少しはあることはあるのですが、イギリスのように
アカデミックな風格は備えていません。アメリカではそれより手品や実験の方が、少年達....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
して居る。 彼女はなぜスコッチ服の若い門番に眼をつけ無いか。ふしだららしいのは
アカデミック小説の履行で何の刺戟も無い。彼女はこの頃貞操という事にエロチシズムを....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
単純な彼はいつも銀座である。そしてモナミである。かの女を連れ出して、この喫茶店の
アカデミックな空気の中に游がせて置けば、かの女は、立派に愉快を取り戻せるものと信....
「芸術は革命的精神に醗酵す」より 著者:小川未明
ある。芸術家は、先駆者であり、彼等の行動は、真に犠牲的精神から発する。しかるに、
アカデミックの芸術は、旧文化の擁護である。旧道徳の讃美である。 私達は、IWW....
「中毒」より 著者:織田作之助
ックスでは果物一つ口にしない行儀のよさが、吉田の学生街のへんに気取ったけちくさい
アカデミックな雰囲気に似合っており、容姿にも何かあえかなノスタルジアがあった。 ....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
公共劇場」がこれである。 前二者は、それぞれに、国庫の補助によつて成立し、多少
アカデミックなところはあるが、管理者にその人を得れば、十分に国民の期待に添う「選....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
の上に坐っている次第である。かかる者を総称して近代の若い人たちはただ何んとなく、
アカデミックという風の名称を捧げているように思う。 石橋を叩いてばかりいて決し....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
れは空気の如く雨の如く民衆の頭の上から降り注いでいるのだから、むしろどうかすると
アカデミックな絵画が珍奇に見えたり、二科のうちでも印象派あたりの落ち着きある作品....
「闘争」より 著者:小酒井不木
君は天才だよ。到底僕の及びもつかぬ段ちがいの天才だよ。こうして思い切った実験は、
アカデミックな考え方にとらわれて居る僕等の金輪際為し得ざるところだ。それは世間普....
「ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
代であって、白馬会に非ざるものは人に非ずの概があった。しかし、旧套墨守のそうした
アカデミックな風潮に対抗して、当時徐々に新気運は動きつつあった。その頃、有島生馬....
「乞食学生」より 著者:太宰治
せんよ。」熊本君は、またしても、つんと気取った。「アルコオルは、罪悪です。僕は、
アカデミックな態度を、とろうと思います。」 「誰も君に、」佐伯は、やや口を尖らせ....
「アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
身は磁石のように牽き付ける眼である。それは夢を見る人の眼であって、冷たい打算的な
アカデミックな眼でない、普通の視覚の奥に隠れたあるものを見透す詩人創造者の眼であ....
「案内者」より 著者:寺田寅彦
偶然な機縁によって目的の地をどうにかきめるほかはない。 こういうやり方は言わば
アカデミックなオーソドックスなやり方であると言われる。これは多くの人々にとって最....
「学位について」より 著者:寺田寅彦
がその方面の領域で占める地位とその幅員も判断されやすい。しかし、こういう代表的な
アカデミックな仕事ですらも審査員の眼界があまりに狭くてその部門のその問題の他の方....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
。 科学者にも色々の型がある。馬琴型の立派な科学者も決して稀ではない。いわゆる
アカデミックな学界の権威にはこの型が多い。しかしまた一方で西鶴型の優れた科学者も....