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アクセ
「アクセ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
アクセの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
ゃないか」――気の早い赤木君が、新聞をほうり出しながら、「行《い》」の所へ独特の
アクセントをつけて言う。そこでみんな、ぞろぞろ、休所を出て、入口の両側にある受付....
「或る女」より 著者:有島武郎
を感じていた。葉子の膝《ひざ》はふうわりとした軽い重みを覚えていた。耳には子供の
アクセントが焼き付いた。目には、曲がり角《かど》の朽ちかかった黒板塀《くろいたべ....
「或る女」より 著者:有島武郎
た。葉子はくるりと岡のほうに向き直った。
「ようございますとも(葉子はそのように
アクセントを付けた)あなたにお迎いに行っていただいてはほんとにすみませんけれども....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
が動かします」 そういうと、アンは、ためらうことなく、エンジンを掛けた。そして
アクセルを踏んで、車を出した。 それからのちの、アンの働きぶりは、驚嘆に値する....
「海底都市」より 著者:海野十三
、これはたいへんだ、逃げよう、力いっぱい!」 なにおどろいたか、カビ博士は急に
アクセルを入れて、艇に最大速力をあたえた。飛ぶ、飛ぶ。海底の丘をとびこして艇は必....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
刻も早くとび出そう」 太刀川は、エンジンをかけた。ハンドルをしっかりにぎつて、
アクセルをふめば、水中快速艇は、矢のように走りだした。 「あと、もう二分!」 「....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
々の姿はハッキリしなかった。しかし、向うは、もう気がついたらしく、西洋人の訛った
アクセントで呼びかけるのが聞えた。 「イチロ、イチロ」 「イチロ」 息子の名を....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
いか。その忘却の心理には、きわめて精密な機構があって、同じ発音の言葉でも、抑揚《
アクセント》が違う場合には、一時ことごとく記憶の圏外に擲《な》げ出されてしまう。....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
ップをすっと引き寄せてから、その反動でぐっと女の体を押して行く――いわば情熱的に
アクセントの強いタンゴの中でも、クンパルシータの曲は誰も踊りたがり、お茶を引いて....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
小沢の傍に掛けると、 「――おビール持って来まひょか」 大阪弁を使っているが、
アクセントは上方のそれではなかった。どこからか大阪へ流れて来た女らしい。 「いや....
「ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
ラリと浴衣がすべり落ちれば眼もあざむく曲線美、身体のあきちにビールびんかん徳利の
アクセサリ、器用に飾っての一踊り、その美事さに思わず歓声、とたんに開け放された屋....
「橡の花」より 著者:梶井基次郎
の暗示する言語が東京のそれでもなく、どこのそれでもなく、故郷の然も私の家族固有な
アクセントであることを知りました。――おそらく私は一生懸命になっていたのでしょう....
「小公女」より 著者:菊池寛
ませんよ。この子はフランス語を覚えたのじゃアない、この子自身がフランス語ですよ。
アクセントなんぞ素敵なものだ。」 「なぜ、私にいわなかったのです。」ミンチン女史....
「博物誌」より 著者:岸田国士
は、例のあどけない、しかも歯の抜けた口をあけ、熱い息を吐きながら、心もち英語式の
アクセントで―― 「じゃ、君はどうだい?」 と、やり返した。 〔L'Araig....