»
アトリエ
「アトリエ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
アトリエの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
かの女は、時代をいつに置くとも判らない意識にするこの場所に暫く立ち停り、むす子の
アトリエのあるモンパルナスの空を眺め乍ら、むす子を置いて日本へ去る親子の哀別の情....
「御萩と七種粥」より 著者:河上肇
を標榜して洋画塾を開いていた青楓氏は、その頃もはや日本画専門となられ、以前からの
アトリエも売ってしまい、新たに日本式の家屋を買い取って、住んで居られた。それは宏....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
の散髪屋の鏡同様凸凹だらけのものが多いので、あまりあてには決してなりません。(「
アトリエ」大正十三年十二月) 日記などつけたことがありませんので二、三日間の思....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
か知れない。東洋の女性としてフィルムの上では私はメイ ウォンの顔を楽しむ。 (「
アトリエ」昭和四年七月) 私の旅の希望をいうと、東風が吹けば東へ東へと用事も責....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
をまとめるためにはまず構図は第一の条件であり最後の効果をも与えるものである。(「
アトリエ」昭和二年一月) 真似 落語家が役者の声色を真似ますが、真似るこ....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
が出来るとさえ私は思っている。かく雑然と書いていると長くなるので擱筆する。 (「
アトリエ」昭和四年三月) 二科会随想 今年の二科は会場の都合であるいは関....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
けるような穏やかならぬ文句をのべたてて、 「君に見せたいものがある」 彼は私を
アトリエへ案内した。
アトリエのマンナカに、なんとも異様な大きな石が、ツヤツヤみが....
「影のない犯人」より 著者:坂口安吾
しんでいた。そのために、小学校中学校と同級生であった狂六先生を呼びよせて別荘内に
アトリエを造ってやった。 この戦争で前山家の本邸は焼失し、また他の別荘や土地の....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
て、日本中、アロハとパンパンに完全にいかれてしまった。 フォーブなどというのは
アトリエの小細工だが、アロハは熱血躍動する美の化身そのものであるぞ。芸術家の創造....
「火の扉」より 著者:岸田国士
り/\茶わんで飲んでいるものもあつた。 部屋は天井の高い、中二階のある美術家の
アトリエである。それも、あちこちにブロンズや大理石の首がおいてあり、未完成の塑像....
「女優の親」より 著者:岸田国士
子の初舞台は『キティ颱風』で、あのときは、はら/\するばかりであつたが、その後、
アトリエ公演の『狐憑き』に出て、こんどが三度目であるが、しかし、まだ、それこそ役....
「近況」より 著者:岸田国士
近況 岸田國士 文学座三月公演のゴーリキーの「どん底」を演出することになり、信濃町の
アトリエ近くに宿をとって、みっちりけいこをするつもりである。だれでも知っている「....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
た。松の園生のように栄えるようにと悦んで下さった母の顔を今でも憶い出す。 この
アトリエの一屋を棲霞軒と称ぶ。私はあまり人様と交際もしないで画室に籠城したきり絵....
「審判」より 著者:カフカフランツ
ごらんになったとおりです。もちろんこれには仕事の邪魔もされるというものです。この
アトリエが無料で借りられるのでなければ、とっくに引っ越していたでしょう」 その....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
ながら、ただ夫の無事に帰る日ばかり待っていたのです。 薫さんは画家でしたから、
アトリエの必要もあるので、麻布の本邸の一部に画室をかねた小さい家を建ててもらって....