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アル中
「アル中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
アル中の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「HUMAN LOST」より 著者:太宰治
一、昭和十一年十月十三日より、ひとつき間、東京市板橋区M脳病院に在院。パヴィナ
アル中毒全治。以後は、 一、十一年十一月より十二年(二十九歳)六月末までサナトリ....
「人間失格」より 著者:太宰治
しました。 「お酒をおよしにならなければ」 自分たちは、肉身のようでした。 「
アル中になっているかも知れないんです。いまでも飲みたい」 「いけません。私の主人....
「道標」より 著者:宮本百合子
?」
「どうだかな――むしろ益々救いがたいんじゃないか」
「そいじゃ、彼はただの
アル中にすぎないじゃないか」
「僕がいつも云っているとおりさ。かんじんのものをも....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
でドウダイもう一パイ……相手をしてくれんと吾輩が飲めん。飲まんと舌が縺れるという
アル中患者だから止むを得んだろう……取調べの一手にソンナのが在りやせんか……アッ....
「路傍の木乃伊」より 著者:夢野久作
芸術に走り、犯罪小説、もしくは探偵小説のスリルに没入して行った。それはさながらに
アル中、モヒ中の患者たちのように、そうした極端な刺戟をアトからアトから渇望し初め....
「不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
う。 酒は殆ど中毒を起さない。先日、さる精神病医の話によると、特に日本には真性
アル中というものは殆どない由である。 けれども、酒を麻薬に非ず、料理の一種と思....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
っていった。一時間、酒が切れると、すぐ手がふるえ、舌が痺れる、よるべないその頃の
アル中の私、重ねて言うが、明日の知れない、人生いとも暗澹《あんたん》のその頃の「....
「死児を産む」より 著者:葛西善蔵
げたい――そうしたところに自分の救いの道があるのではあるまいか、などと、いつもの
アル中的空想に囚われたりしたが、結局自分はその晩の光景に圧倒され、ひどく陰鬱な狂....