»
アーチ
「アーチ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
アーチの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生きている腸」より 著者:海野十三
午後三時の時計がうつと、彼は外出した。 彼の住んでいる家というのは高架線の
アーチの下を、家らしい恰好にしただけの、すこぶる風変りな住宅だった。 そういう....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
飾建築には、一々そのときの恋人の名前をつけるんです。エレンのポーチとか、ロザリの
アーチとか。そして、その完成祝いには恋人の女神を連れて来て初入店の式をさせるので....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
さは手水鉢に厚い氷を見た。 午前八時頃に十番の通りへ出てみると、末広座の前には
アーチを作っている。劇場の内にも大勢の職人が忙がしそうに働いている。震災以来、破....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ていた。勿論その部分は礼拝堂に違いなかった。けれども、張出間の窓には、薔薇形窓が
アーチ形の格子の中に嵌っているのだし、中央の壁画にも、十二宮を描いた彩色硝子の円....
「断層顔」より 著者:海野十三
。 老探偵が、急に立停った。心得て甥が伯父の背越しに頤をつき出す。 「七つ目の
アーチの蔭に――ほら、身体を前に乗り出した」 「見えます、僕にも。ああッ。……実....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
だがね」 博士はそういって足許を見ながら足ぶみをした。ホームのむこうに、大きな
アーチが見え、その
アーチのむこうには明かるい街並が見えた。みんなはそのほうへ歩い....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
ょ》の中を歩きまわった。大円柱が今にもぐらッと倒れて来そうであった。宙にかかった
アーチが、今にも頭の上からがらがらどッと崩《くず》れ落ちて来そうであった。博士は....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
に疾走した。 大地は荒海のように揺れていて、思うようには走れなかった。出入口の
アーチの上からは、ザザーッと、滝のように土砂が落ちてくるのが見えた。危い。その勢....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
は、王冠をいただく女王のように見えました。額は透き通った青みのある白さで、二つの
アーチ形をした睫毛の上にのび、おのずからなる快活な輝きを持つ海緑色の瞳をたくみに....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
窓にからみついて、おたがいにおじぎをしあっていました。まあ花と青葉でこしらえた、
アーチのようなものでした。その箱は、高い所にありましたし、こどもたちは、その上に....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
行った。 二人は狭い小路に入り込んで、ほこりだらけな小さい家にゆき着いた。低い
アーチ型の扉をはいると、そこには世間によく見うける種じゅの黴くさい、ほこりだらけ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
それへは向わないで、あゆみの花崗石を左へ放れた、おもてから折まわしの土塀の半に、
アーチ形の木戸がある。 そこを潜って、あたりを見ながら、芝生を歩って、梢の揃っ....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
朝は手水鉢に厚い氷を見た。 午前八時頃に十番の通りへ出てみると、末広座の前には
アーチを作っている。劇場の内にも大勢の職人が忙がしそうに働いている。震災以来、破....
「正月の思い出」より 著者:岡本綺堂
、新年の町を明るく華やかに彩っていた。松飾りも例年よりは張り込んだのが多く、緑の
アーチに「祝戦捷」などの文字も見えた。 交通の取締が厳重でないので、往来で紙鳶....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
(クラージー) 教正 Bishop(ビショップ) 大教正 Archbishop(
アーチビショップ) 法王 Pope(ポープ) 法長 Patriarch(パトリア....