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イズム
「イズム〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
イズムの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ないのは不思議といっていいほどだった。もっとも葉子であってみれば、木村に醜いエゴ
イズムを見いださないほどのんきではなかった。木村がどこまでも葉子の言葉を信用して....
「二つの道」より 著者:有島武郎
の二つの道を呼んでいる。アポロ、ディオニソスと呼んだ人もある。ヘレニズム、ヘブラ
イズムと呼んだ人もある。Hard-headed, Tender-hearted ....
「星座」より 著者:有島武郎
嫌いだ。世話を焼かれるのも嫌いだ。……俺はエゴイストに違いない。ところが俺のエゴ
イズムは、俺の頭が少し優れているというところから来ていると誰もが考えそうなことだ....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
も、実に陽子の声をドア越しに聴いたという現金な気持からであろう。しかし、このエゴ
イズムに気づかぬほど、京吉には孤児の感情が身につきすぎていた。 はじめは芳子を....
「予報省告示」より 著者:海野十三
到底、その量と力の上に於て、可動植物群に対抗し得るものではない。彼ら植物群の本能
イズムとそのエネルギーは、人類が従来積上げたあらゆる文化力や防衛力を笑殺し、無慈....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
って呼ばれている。希臘神話ではディオニソスとアポロの名で、又欧洲の思潮ではヘブラ
イズムとヘレニズムの名で、仏典では色相と空相の名で、或は唯物唯心、或は個人社会、....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
も、結局は男が女に与うべきものを与えないからでしょう」かの女は即座に答えた。エゴ
イズムの男。そして自分でもそのエゴ
イズムに気がつかない男。かの女の結婚生活の前半....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
、人間なんか下らないみじめな生物なんだ。物質の分配がどうだの、理想がどうだの、何
イズムだのと陰に陽にお祭り騒ぎして居るけれど、人間なんて、本当の処は桶の底のウジ....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
。フェルナンドは若くて死んだアルザス人だ。夭逝した天才の仕事には何処か寂しいエゴ
イズムが閃めいているものだ。 新吉はこの部屋へ今にも訪ねて来る約束のリサに会い....
「新時代女性問答」より 著者:岡本かの子
追って行くという傾向だろう。だから女の方の傾向もそうじゃないかね。男の方にはヘロ
イズムがなくなって享楽生活を非常に重要視している。 かの子 女の方も女の権利とか....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
、最もこの傾向の著しいものは、実に菊池寛自身である。彼は作家生涯を始めた時、イゴ
イズムの作家と云う貼り札を受けた。彼が到る所にイゴ
イズムを見たのは、勿論このリア....
「高原の太陽」より 著者:岡本かの子
思ってましたから、それがああいう言葉で出たんですが……」 この青年は非常にエゴ
イズムなのではないかと、ふとかの女は思った。 でなければ、それ以上に抜け切った....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
いるのは、何であろう。女に泣かれている状態から、一秒でも早くのがれたいというエゴ
イズムなのだ。 「いいえ、何でもないの」 と、伊都子の涙はすぐとまった。そして....
「越年」より 著者:岡本かの子
不快さに一刻も早く手紙を出して詫びようと思ったが、それも矢張り自分だけを救うエゴ
イズムになるのでやめてしまったのです。先日、銀座で貴女に撲り返されたとき、これで....
「俗臭」より 著者:織田作之助
この魅力を、「弱き者の味方」という意地に置きかえることによって、千恵造は些かヒロ
イズムを味った。児戯に価することだ。が、そういう哀れな千恵造なればこそ、賀来子と....