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イルカ
「イルカ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
イルカの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
面雲とざして遠望するあたわず。風位は西北風にして、船中暑さを知らず。午後、無数の
イルカ魚(英語ポーパス)の列を成し、船にそいて進むを見る。船中無聊のあまり、喜望....
「古事記」より 著者:太安万侶
ましよう」と仰せられました。依つて翌朝濱においでになつた時に、鼻の毀《やぶ》れた
イルカが或る浦に寄つておりました。そこで御子が神に申されますには、「わたくしに御....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
かれは成功した。一座のものさえ驚くようなケレンをかれはやってみせた。ことに最後の
イルカ飛。――立っている人間を一しょに三人飛越すくだりについては、初日にみて、由....
「アンゴウ」より 著者:坂口安吾
エンノ下ノ小犬ノコトハオ母サンニ言ワナイデ下サイ九月三日午後七時半 ナイテ
イルカラカクシテモワカッテシマウト思イマス 小犬のことは、そのほかにも数通あっ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
いうところが大いに活躍している程度のことしか知らなかった。 第一、私は戦争中、
イルカとクジラの肉には散々悩まされた記憶が忘れがたいのだ。銀座へんの食堂へ行列し....
「水仙」より 著者:太宰治
ヤマチシタ。 バカダ。コレカラドウスル。 スミマセン。ハタラクツモリ。 オ金、
イルカ。 ゴザイマス。 絵ヲ、ミセテクダサイ。 ナイ。 イチマイモ? アリ....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
る(Historia Animalium に於ける各種百般の動物――蛇とか象とか
イルカとか――の解剖学的研究の諸部分がそれだ)。併し今大事な点は、アリストテレス....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りと乗込んで来て、これは正銘の妙応寺の門に向って、異様の叫び声を立てました。 「
イルカ、
イルカ」 この者の姿を見ると、頭はがっそうで、まさに河童に類しているが....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
テ来テ、ヨセ加持ヲ始メヨウトスル時、オレガ知ラズニ行ッタラ、大勢|揃《そろ》ッテ
イルカラ、様子ヲ聞イタラ右ノ次第ヲ咄《はな》ス故、ソノ席ニイテ始終ノ様子ヲ見タラ....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
燵《こたつ》にあたって、お母アさんへ手紙を書く。
――ビョウキシテ、コマッテ、
イルカラ、三円クメンシテ、オクッテクダサイ。
この間の淫売婦が、いなりずしを頬....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
私の心臓はいつものように、私を見くびって、ひどくおとなしい。 ――スグコイカネ
イルカ 蒼ぶくれのした電報用紙が、ヒラヒラ私の頭に浮かんで来る。 馬鹿、馬鹿....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
年ぶりかだった。水の楽しさが肌に感じられる。久美子は着ているものをみな脱ぎ捨て、
イルカのように湖水に飛びこんだ。上からくる水明りをたよりに、藻の間をすかして見る....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
書いてあるのだろう。のぞいて見ようではないか。 「『最上』艦長ニ告グ。武田大佐ガ
イルカ。ワレハフーラー博士ナリ。荒鷲爆撃機第一号ニ乗リ、今ヤハワイ群島ノ東ニアリ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
論ヲ評論ト云イ得ルトハ思ッテ居リマセンガ、私ニハホントノ評論ヤソノ骨格ガワカッテ
イルカラケンソンスルノデス。というわけでしょう。
私には、どうも本当の評論をか....