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「ウサギ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ウサギの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ですね、月の世界には生物がいるなどと考えているのは……。もっとも大昔は、月の中にウサギがすんでいて、もちをついているという話があったが、あれは伝説にすぎないです....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
前、アメリカのレントゲン学会で、これに関した報告を出したことがある。レントゲンをウサギに三時間かけると全部死ぬ。二時間かけると、二週間後までに九割死ぬというので....
金属人間」より 著者:海野十三
びしく叱りつけたいことに気がついたからである。 田口巡査は、はっとおどろいて、ウサギのようにぴょんとひとはねすると、研究室の中へとびこんだ。とたんにかれは、 ....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
「えッ、お土産。ああ、そうか。坊や、いい子だからお土産うんと持って来てくんなよ。ウサギの子でもいいし、ウサギがついた餅でもいいからね」 月の中にウサギが住んで....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
練な手品師の手は慄えるかもしれない。慄えながらも、その手はしかし、帽子のなかからウサギを取り出して、人をあっといわせる技術をけっして忘れてはいなかった。議会が始....
火の扉」より 著者:岸田国士
取りつくしてしまうで、もつと上の、人のあんまり知らんところがいゝですよ。子供が野ウサギの眠つとるやつをそつと抱いて来たつていう話があるほど、のんびりした山奥だが....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
だけれど、決して自分以外のものには同情しないでいた。 トリチャン、ワンチャン、ウサギチャン そんな動物が、子供のために飼育されていたけれど、私は、籠の四十雀....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
進、夜にピタリと止まって、止まった場所でカガリ火。蛇やキリギリスは逃げられるが、ウサギやタヌキは驚いたろうなア。一人一歩の人垣を破らないと、ウサギもタヌキも海辺....
呉清源」より 著者:坂口安吾
と思うと、うしろから、女中の声で、お風呂がわいております、と云う。それをきくと、ウサギの耳の立つ如く、ピョンとうしろをふりかえって、 「ア、お風呂。そう。ボク、....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
。そろってカメの後を追っかけた。 カメは必死であるから、その早いこと。ムジナやウサギを追いまくった執念のこもった脚であるから、オカを走っても早い。町をぬけ、タ....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
わざわざシギの卵を捜してきて,それにアワの種子を浸して播いた.それが図らずも悪いウサギの睾丸だったので,ウサギは自分のせがれを取戻そうとして酋長の妻の心臓の紐を....
季節の味」より 著者:佐藤垢石
回ってくるものであるが、季節なく春機の動くものがある。それは家鶏、家鴨、豚、飼いウサギなどである。これらは一年中、時と場所を選ばないから、いつといって味の季節が....
ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
をたたくのだった。 ところがソネートカになると、話ががらりと違う。 「ありゃあウサギの性だよ。手のまわりをぬらりくらりするばかりで、いつかな手に入らねえや」と....
山の雪」より 著者:高村光太郎
と、いちめんの白い雪の上にたくさんその足あとがのこっている。いちばん多いのはヤマウサギの足あとで、これはだれにでもすぐわかる。いなかにすんでいた人は知っているだ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
・ゼブラという種と見える。 馬属の最後に列《つら》なるが驢で、耳が長い故、和名ウサギウマといい、『清異録』に長耳公てふ異名を出す。その諸国での名を少し挙げると....