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「エゴイスト〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

エゴイストの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
けながら考えた。 「俺は世話を焼くのも嫌いだ。世話を焼かれるのも嫌いだ。……俺はエゴイストに違いない。ところが俺のエゴイズムは、俺の頭が少し優れているというとこ....
「乞食学生」より 著者:太宰治
に頼むわけじゃないんだ。君こそ失礼だぞ。そこにいる人は、いい人なんだ。君みたいなエゴイストじゃないんだ。」 「いや、いや。」私は佐伯に、いい人と言われて狼狽した....
「古典風」より 著者:太宰治
つ後退する、とか。私はこのごろ、たいへん酷烈な結論を一つ発見いたしました。貴族はエゴイストだ、という動かぬ結論でございます。いいえ、なんにもおっしゃいますな。や....
「女の決闘」より 著者:太宰治
ことになりますね。 ――女房は、可愛げの無い女です。好んで犠牲になったのです。エゴイストです。 ――もう一つお伺いします。あなたは、どちらの死を望みましたか....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
という事を知る事だ。学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども....
「新郎」より 著者:太宰治
持ちならない深刻ぶった臭い言葉ばかり並べて、そうして本当は、ただちょっと気取ったエゴイストじゃないか。」などと言われる事の恥ずかしさに、私は、どんなに切迫した自....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
。私が自己の内部生活を、実在の上に基礎づけようとする要求に忠実であるならば、私はエゴイストであるよりほかはなかった。その頃から私はショウペンハウエルの哲学に読み....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
ながら、衝突した途端に自分をひきさげ、奥までつっこんで行こうとはしなかった。姉もエゴイストであり私もエゴイストであった。 家庭内の不和を私はかの女の教師に告げ....
「由起しげ子よエゴイストになれ」より 著者:坂口安吾
由起しげ子よエゴイストになれ 坂口安吾 誰かの批評に、女房として不適格、とあったが、これは....
「光は影を」より 著者:岸田国士
が、とつぜん、眼をあげて、すこしふるえを帯びた声で言つた。 「あなたは、やつぱりエゴイストよ。もともとそうなのよ。戦地へお立ちになる時だつて、あなたのお取りにな....
「春」より 著者:岡本かの子
ょっと眼を出して加奈子を見た。 ――番してんの。 ――ああ。 だが、この可憐なエゴイストは直きに寝息を立て始めた。そして眠りが蒲団を引被っていた手をゆるめると....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
よ」という信条のもとに人生をさまよい歩きながら、どこにも安住の地を見出せなかったエゴイストであります。ブランドが「全か無か」を標榜して、いつも退路を断ちながら進....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
、私は空恐ろしくなります。私は愛を問題としている人で、愛の人ではない。私の真相はエゴイストです。文之助君がいったとおりです。私は人と親しい交わりにはいろうとする....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
思惟の座に注がれた。それは今まで友達に対して面白く賑かで親切であった慧鶴を急に、エゴイストに変ったように見えた。寺には十二人の徒弟が居た。彼等は何れも慧鶴を同僚....
「妻」より 著者:神西清
ったら私がほかの男と恋ができるなどということじゃなくて、あなたがむずかしい方で、エゴイストで、人間ぎらいだからですわ。」 「よくは知らないが、そうかも知れん」と....