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エチケット
「エチケット〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
エチケットの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「橋」より 著者:池谷信三郎
沢の事を考えるのと同じように空想で、必然性がないことなのよ。それに、家名だとか、
エチケットだとか、そういう無意義な重荷を打ち壊す、強い意志を育ててくれる、何らの....
「俗臭」より 著者:織田作之助
ると、伝三郎の妻は襟元を直し、裾をひっぱって威儀を正す。この女達はいわばお互いの
エチケットに夢中で、権右衛門の浪花節は碌にきかなかった。が、終って、一番先きに拍....
「すき焼きと鴨料理――洋食雑感――」より 著者:北大路魯山人
いい気になって飲むのは日本人の恥だ」 と、たしなめた。 フランスでも、やはり
エチケットがあるのだから、有名なレストランだからと言って、わけもなく怖れることは....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
「ワー、タマが上へあがったね」 とほめられているだんなもいる。もちろんゴルフの
エチケットなぞここでは無意味なばかりか、スコアの勘定も無意味である。なんべんカラ....
「新春・日本の空を飛ぶ」より 著者:坂口安吾
切。本当に愉快な空の旅です!」 航空会社と読売新聞と航空旅行そのものにあくまで
エチケットをつくす志。凛々しくも涙ぐましい天晴れ、けなげな振舞い。 代って純情....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
ぽれが作っても、マア坊が作っても、その句が面白くなけりゃ、無関心なのだ。社交上の
エチケットだとか、または、趣味の向上だなんて事のために無理に芸術の「勉強」をしや....
「野狐」より 著者:田中英光
庫の近くのある料理屋の娘と分る。それは昔、とにかく、カフェにある種の義理人情や、
エチケットの存在していたのを知っている女給さんである。 彼女に比べると、私の桂....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
関心や興味は大体伝習的に教育されているものであって、関心や興味にはいつも宗派的な
エチケットがあるものだ。之が往々職業的に決っている場合さえある。この
エチケットを....
「囚われ人」より 著者:豊島与志雄
ものだ。いくら形式打破を標榜し、徳義無視を標榜しても、社会生活には多少とも一種の
エチケットが必要だから、痛手を与えた相手の前へ、のこのこ出て行きかねるという意味....
「駄パンその他」より 著者:古川緑波
ることは、料理人に対する礼であろう。料理人も亦、芸術家なのだから、芸術家に対する
エチケットを心得るべきである。 そして、福島慶子さんは、言うのである。 「四日....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
る。いずれもアプレゲールのえげつないダンスゆえ、遊里のホールたるここでは、せめて
エチケットとしてダンスだけは上品なものばかりを踊ってほしいのだと原さんが言った。....
「舌のすさび」より 著者:吉川英治
或る日の文六先生が述懐でもあった。また、川奈ホテルの朝の食堂ではよくキャプテン・
エチケットのお愛想をこぼしている大倉喜七郎翁の姿をお見かけするが、あるとき私が翁....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
通用しないゼスチュアでもないかも知れない。マ氏の水洟さえ、親友嘉治さんへの友情と
エチケットになっている程だから。 船、桟橋を離れる。 川六のマダム、テープを....