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「エントロピー〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

エントロピーの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
にある恒星の上に集められ、エネルギーはだんだん多くこの流出ガスに集積され、同時にエントロピーは減少するというのである(『宇宙の成立』一七五頁参照)。 それでも....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
をおそくも、おそいものを速くもすることができるし、必要ならば時を逆行させて宇宙のエントロピーを減少させることさえできるのである。 これらの「映画の世界像」の分....
映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
静止した振り子がだんだん揺れ出し次第に増幅するのである。もっと一般に言えば宇宙のエントロピーが次第に減少し、世界は平等から差別へ、涅槃から煩悩へとこの世は進展す....
自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
今日の物理的自然科学となれり。力学における力、質量等のごとき、熱力学における温度エントロピーのごときこれなり。これらの概念と定義とが方則の云い表わしと切り離し難....
時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」より 著者:寺田寅彦
現象の存在するため、熱力学第二方則の成立しているためである。 この方則の設立、エントロピーの概念の導入という事が物理学の発達史上でいかに重大なものであったかと....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
の原子説の根底たる統計力学の内容を暗示するように見える。偶然のみ支配する宇宙ではエントロピーは無際限に増大して死滅への道をたどる。これを呼び帰して回生の喜びを与....
科学論」より 著者:戸坂潤
である。併し、自然科学に於ても統計的なるものに他ならないということとか、それからエントロピーの増加率が統計的な蓋然性しか持たないとか、という現象が夫である。 ....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
はない。もしここに物理現象の統計性を見ようとするならば、それが熱力学の第二法則・エントロピーの法則のもつ統計性とは、その限り別なものであるのを忘れてはならない。....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ないではないか、と云われるだろう。エネルギーの概念にしても、原子の概念にしても、エントロピーの範疇にしても原子核の範疇にしても、皆そうである。併し範疇に就いて問....