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オミット
「オミット〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
オミットの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「競漕」より 著者:久米正雄
たように感ぜられた。四時十五分前にはそこを出た。四時の定刻に繋留しないと競漕から
オミットされるからである。土堤では観衆が一種の尊敬と好奇の念をもってこの樺色の衣....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
のヘソはなかったし、その後再び現れないから、学者は素性のハッキリしない現象を一応
オミットしてフィルムのシミでしょうなどと仰有り変なコジツケをなさらない。しかし、....
「春の盗賊」より 著者:太宰治
凡庸《ぼんよう》な、おっとりした歯がゆいほどに善良な傍観者として、物語の外に全然
オミットされるような性格として叙述されて在る。ドイルだって、あの名探偵の名前を、....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
云えば、大変な手落ちだつた。何故ならば、僕らは、愚かな頭脳所有者を嫌疑者の中から
オミットすることが出来るからねえ。あんな利口なまねの出来る人がもし秋川家の中にい....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
大将いかがです」 「よッ、心得た。では……」 てな、あの華やかな味の会話の全然
オミットされている都々逸などは、音曲師としては下の下です。 そこでやはり、前記....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
告書をつくり、これもなかなか面白く思いました。八月から配給実施で申告しないものは
オミットになります。第二期というのが八月―十二月、三つに分けて四ヵ月ごとにするの....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
しては、彼女が余り文学的でないので、)そう云われると、自分がものをかくものとして
オミットになることをおそれたらしい様子で、円地文子その他を動して日本女流文学者会....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
した。ほかの文章で土台の性質について云っているからと云って、それぞれのものの中で
オミットして、それを前提のわかり切ったこととして云うことは、やはり一箇の文章とし....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
するより困難な影響を生じます。編輯者が、私の作品をのせたくても、そういう集からも
オミットになっているのだから、ということが、一つの躊躇の動機になり、のせさせたく....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
来かねるのよ、国男が移動して(先月末)米の精算の関係からわたしの米の配給が月初め
オミットになりました。(先渡しがいつもあるのを、こういう機会に精算するから、一人....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
ラブ資金調達のための現代日本文学作品集から、中野重治、徳永直、宮本百合子の作品を
オミットした。民主的な婦人作家佐多稲子は、「現代文学の紹介という点からあんまり不....
「それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
動によるものでなく、吉田内閣や三田村氏の陰謀によるものでもありませんという供述を
オミットした記事をのせていることは注目される。同日放送されたラジオニュースは、竹....
「東宝争議について」より 著者:宮本百合子
の事になっているが、それはほんの一部のものにすぎないようだけれど、進歩的な分子を
オミットすることであの戦争だってみちびき出されて来た。だから赤でも黒でもない普通....