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オレンジ
「オレンジ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
オレンジの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
かくたね子を教えるのに彼の全智識を傾けていた。彼女も勿論熱心だった。しかし最後に
オレンジだのバナナだのの出て来た時にはおのずからこう云う果物の値段を考えない訣《....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
く。」
「わん。わん。」
乞食はとうとう二声鳴いた。と思うと窓の外へネエベル・
オレンジが一つ落ちた。――その先はもう書かずとも好《い》い。乞食は勿論
オレンジに....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
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広い暗の中にまわっている地球。地球はまわるのを緩めるのに従い、いつか
オレンジに変っている。そこへナイフが一つ現れ、真二つに
オレンジを截《き》ってしま....
「五月の朝の花」より 著者:岡本かの子
れたばかりの小さいひきがえるがよちよちしている。 お! 八百屋が、大きな玉菜と
オレンジを運んで来た。勝手元の方へ知らせてやろう。....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
アクロン号の附近に、集まって来た。 飛行船の胴中からも、重機関銃や、機関砲が、
オレンジ色の焔を吐いて、敵機に、いどみかかった。 「ご、ご、ごーン」 と音がし....
「赤外線男」より 著者:海野十三
カラと男のような声で笑った。 まだ時間はあったから、二人は食堂へ行った。そこで
オレンジ・エードを注文して、麦藁の管でチュウチュウ吸った。 「警視庁なんてところ....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
ら、庇ってついて来て呉れた。 風もなく蒸暑い夜だった。わたくしたち二人と雛妓は
オレンジエードをジョッキーで取り寄せたものを飲みながら頻りに扇風器に当った。逸作....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
った。朝ここへ入ると、薄い黎明の日が小屋にあたって、緑の草の上に原始的な小屋が、
オレンジ色に、静まりかえって見える。障子が静けさそのもののように、窓をふさいでい....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
途についた。途中まできた時にみんなさきに行って、ただ一人になった。彼方の山の雲は
オレンジと灰色と紫と様々な色にいろどられた。真白な雪の上に顔を出した笹の葉ずれの....
「恐竜島」より 著者:海野十三
は笑って缶の中をさした。 玉太郎がのぞくと、空缶《あきかん》の中には、りんごと
オレンジが四つ五つ、肉の缶詰のあいたのが二つばかり、それに骨のついた焼肉《やきに....
「地球要塞」より 著者:海野十三
の諸艦が” X大使のこえは、意地悪い響をもっている。 “さあ、見たまえ。後続艦
オレンジ号が、これからどんなことになるか” 私は大使の代弁をしながらも、大使が....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
の者達から邪魔にされ、はねつけられてしまいました。そのうち秋が来て、森の木の葉は
オレンジ色や黄金色に変って来ました。そして、だんだん冬が近づいて、それが散ると、....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
った。森は渋い茶色と黄色につつまれ、優美な木々は霜にうたれて、ちらほらと輝かしい
オレンジ色や、紫色や、また真紅にそまっていた。鴨は列をつくって空高く飛びはじめ、....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
関する記述を見、その山の空と相咬む波状の輪廓、朝日をうけては紅に、夕日に映えては
オレンジに、かつ暮刻々その色を変えてゆく純潔なる高峰の雪を想うて、いつかはその峰....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
イル (十) ニアサランド(Nyasaland)五万三百九十二方マイル (十一)
オレンジ川コロニー(Orange River Colony)五万三百九十二方マイ....