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「カバー〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

カバーの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
らは幽谷の木立ちのごとく群がりたり。制服を絡《まと》いたる判事、検事は、赤と青とカバーを異にせるテーブルを別ちて、一段高き所に居並びつ。 はじめ判事らが出廷せ....
海底大陸」より 著者:海野十三
い、戦闘準備!」 ルゾン号はいつの間にか、こんどは武装をしていた。そういえば、カバーでつつまれたみょうなものが甲板のあちこちにある。その形から推して、大砲のよ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
こし芝居好きのところは、あったにしても、あれほど熱心に、灯火管制の用意に黒色電灯カバーを作ったり、押入を改造して、防毒室を設けたり、配電所に特別のスイッチを設け....
地獄の使者」より 著者:海野十三
敷きほどの、赤地に黒の模様のある小絨毯が重ねてあった。その小卓子と向きあった麻のカバーのついた安楽椅子の中に、当家の主人旗田鶴彌氏が、白い麻の上下の背広をきちん....
地球盗難」より 著者:海野十三
に開かれた。ドクトルは悦びの色を浮べ、そしてそこに列んでいる書類綴の中から、赤いカバーのついている大型のものを引き出した。そして早速それを抱えるようにして、開か....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
船艙は、まだ浸水をまぬかれていた。 扉を、鍵であけた。 扉は開いた。大きな布カバーを取り去ると、下から現れたのは、怪奇な恰好をした重戦車! 地底戦車という....
ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
写真を撮りたいばかりに、こんなに早く橋のたもとに立っているのである。 レンズ・カバーをとって、焦点硝子の上に落ちる映像にしきりにレバーを動かせていると、誰か僕....
審判」より 著者:カフカフランツ
時間も、彼女が控えの間を通って足を引きずるのが見られた。しょっちゅう、下着類とかカバーとか本とかを忘れて、そのために取りにゆき、新しい部屋に運ばねばならないのだ....
味覚馬鹿」より 著者:北大路魯山人
病のときにかぎりつくれ。 * 料理をする時は、女の人は特に頭を手拭でカバーして料理すべし。ふけや髪の毛は味の素の代用にはならぬ。 * 美....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の用に供せられるのだそうである。私は幾晩もこの白いシーツの上に白毛布を包んだ白いカバーを引っかけて眠った。今夜は親友が寝ている。 私はそっと帷を開いて差し覗い....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
をしっかり掴んだ。 その事件は、幸い誰にも発見されずに済んだ。私は、眠る時、枕カバーの中に、紙切れと鉛筆とを入れてやすみ、朝になるとランドセルの片隅にそれをし....
人生における離合について」より 著者:倉田百三
した方がいい。 わが国でも大正末期ごろにはそうした技法によって他人との接触面をカバーするような知性がはやったこともあったが、今はそうではない。愛し、誓い、捧げ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
な工夫でも、よその土地では今までのところお目にかかることができなかったのです。枕カバーの上にさらに吉野紙(ナラン)が当ててありましたわい。 ....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
要があるし、ホコリが非道《ひど》いからロイド眼鏡も奮発せねばならぬ。雨が降ると靴カバーが利かないから、八円のゴム靴を買わなくちゃならぬが、そいつが又じきに駄目に....
原爆詩集」より 著者:峠三吉
積んで出入りする船 急に吐く音のない 炎の汽笛 列車が一散に曳きずってゆくものもカバーをかけた火の包茎 女はまたぐらに火の膿を溜め 異人が立止ってライターの火を....