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カンバス
「カンバス〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
カンバスの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
町の東側に伊太利風景の見世物がありました。これは伊太利人が持って来たもので、長い
カンバスへパノラマ風に伊太利のベニスの風景だとか、ナポリの景だとかあるいはヴェス....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
らあらしい足音が近づいた。 川上機関大尉は、はっと体を縮めるなり、飛鳥のように
カンバスのうしろにとびこむと、そのかげに平蜘蛛のようにぴったりとはりついた。 ....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
して並べ、卓子の代りに食糧品の入っていた木箱を集めて代用卓子をこしらえ、その上に
カンバスを蔽ってある。この
カンバス、方々しみだらけなのはいうまでもない。卓子の数....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
のをあの部屋のなかで見つけたのです。それは発光式の空間|浮標です。はじめその上に
カンバス布がかけてあって見えなかったのですが、ぼくたちが帰るとき、テイイ事務長の....
「火薬船」より 著者:海野十三
みずから舵をひいた。 飲料水と野菜と果実とは、舳にあつめられ、そのうえに大きな
カンバスのぬのをかぶせてあった。 虎船長は、本船をはなれていくボートをじっとみ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
ラツールの方は、いろんな木を集めていた。また箱をいくつか持っていた。本ものの
カンバスもあった。どこにさがっていたものか、紅《あか》のカーテンの焼けこげだらけ....
「金属人間」より 著者:海野十三
をかけている。 警部は、その死骸いりの大きな引出をひっぱり出した。消毒薬くさい
カンバスにおおわれて若い男の死体がはいっていた。しかしその男の頭蓋骨は切りとられ....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
見たのだ。 その店舗は果実店であったが、もちろん戸はぴったり閉じられていたが、
カンバス製の日蔽いが陽も照っていないのに、軒からぐっと前へ伸びて屋根をつくってい....
「地球盗難」より 著者:海野十三
させるものがあるらしい。 やがて博士は、大隅の寝ている手術台の傍へ、また別の、
カンバスがスポリと被さっている大きな器械を動かしてきた。
カンバスをとると、その下....
「超人間X号」より 著者:海野十三
が君たちが探していた悪漢《あっかん》の死体だ」 怪人の死体とは! なるほど、
カンバスの布《ぬの》をかぶって棚の上に横たわっているのは、人間ぐらいの大きさのも....
「一坪館」より 著者:海野十三
ので、やがて決心をして、それから根から掘った。 そして車のうしろにのせてあった
カンバスの中に、ぎっしりつめこんだ。 「さあ、このお花の代金は誰に支払ったらいい....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
ども揃いじゃろう」 「ああ、うーむ、それは……」 ヤーネルの赤い赭い顔が、急に
カンバスの如く白くなった。 金博士は、それ見ろといわんばかりに、提督の顔を尻目....
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
医師の注意を少からず惹きつけたのだ。 さて、その問題の絵と云うのは、六号の風景
カンバスに、直接描法の荒いタッチで描かれた富士山の写生画であるが、
カンバスの中央....
「審判」より 著者:カフカフランツ
振った。 「いやけっして裁判所はそういう確信を取除かれませんね。この部屋で一枚の
カンバスの上にすべての裁判官を並べて描き、あなたがその
カンバスの前で自分を弁護さ....
「この握りめし」より 著者:岸田国士
を動かしている岡本の姿が目にとまつた。 彼は何気なくそれに近づいて、後ろから、
カンバスをのぞき込んだ。人の気配に気づいた岡本は、ちよつと振り向いたまゝ、 「よ....