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カード
「カード〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
カードの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
人ながら心配がるくらいだ。図書館の本も札幌なんかのと比べものにならない。俺は今リ
カードの鉄則と取っ組合をしている。
「さてこれからまた取っ組むかな。
「大事にし....
「人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
しょう」 夫人が左手をあげて相図《あいず》をすると、路傍に眠っていた真黒なパッ
カードが、ゆらゆらとこちらへ近付いて来た。僕たちの乗った自動車は、真暗な商館街に....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
。一本勝負――それにご異存はないと思いますが」 「でも、こういう場所でやります
カードの遊び方を、私は、あまり知っていないのです」 その女性も、声が心持ちふる....
「階段」より 著者:海野十三
いた。広い読書机が二つほどすこし右手によって置かれ、左手には沢山の小引出を持った
カード函が重っていた。そしてなによりの偉観は室の中央に聳え立つ幅のせまい螺旋階段....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
て云っちゃあ。こいつは海流瓶だよ、まあビール瓶とよく似ているがね。この中へ葉書や
カードを密封して、人目につきやすいように、ほら、外側をこんな風にエナメルで着色し....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
見ると、持出された書類函が重なって、中から帳簿が喰出していた。四方が真黒に焦げた
カード箱が投出されてる傍には、赤く焼け爛れた金庫が防火の功名を誇り顔していた。四....
「獄中記」より 著者:大杉栄
歩く。「索引」というのは被告人の原籍、身分、罪名、人相などを書きつけたいわばまあ
カードだ。 「お前はどこかで見たことがあるな。」 しばらくそのせいの高い大きな....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
られるとすぐ、所持品を調べられたり、着物を着換えさせたり、身分罪名人相などの例の
カードを作られたりする、その間自分の番の来るのを待っている、シャモ箱だ。 しば....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ほど低くなっていた。 どこで調べたものか、隊員たちの名まえがはっきりと席の上に
カードにしるしておいてあった。そこで席についてみるとふしぎなことがわかった。隊員....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
画面は、場末の酒場で、あまり裕かでない中年の男が二人、卓子に向いあって静かに
カードを手にして競技をつづけている。右側の男は、型の崩れた労働帽をかぶり、角ばっ....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
い。 「ほう、まだなにか書いたものがつけてある」 佐伯船長は、函の底に、一枚の
カードがおちているのをつまみあげた。 見ると、そとには妙な字体の英語でもって、....
「伯林の降誕祭」より 著者:岡本かの子
みると、日本の大晦前のような財政情況なのかな、と私は覚りました。花屋の店の氾濫、
カード屋の
カード字も独逸風のややっこしい装飾文字が太く賑やかに刷られて居るのも、....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
所が、調べてみると、その経文の何処にもそんな章句はない。けれども、僕は経蔵の索引
カードの中から、異様な暗合を発見したのだ。と云うのは、いつぞやの『ウエビ地方の野....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ったので、その発端は既にこの時にあらわれている。仕方がないので、後にはポケットに
カードを入れて置いて、一々の用事を書きつけたそうである。 またアボットの後日の....
「梟の眼」より 著者:大倉燁子
ートな社交振りとは西洋人の気に入り、殊に若い女達の間には大もてだった。忽ち番組の
カードは予約で一杯になった。 噎せかえるような強い香水、甘たるい皮膚の香、柔ら....