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カーボン
「カーボン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
カーボンの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
毒瓦斯が入用か。フォスゲン、ピクリンサン、ジフェニルクロルアルシン、イペリット、
カーボンモノキサイド、どれが欲しいかね」 下は人工灯の海、上は星月夜、そして屋....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
継放送中のBBCのマイクを通じて、訪問の初挨拶をしたのであった。 接伴委員長の
カーボン卿は、金博士が、あまりにも空爆下に無神経でありすぎるのに愕き、周章てて持....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
ていてその光りの色を私は大へん好んだ。夏になると虫が沢山とんで来て、朝になると、
カーボンが歩道の上に落ちていた。明治三十四、五年頃のことか隣の勧工場ではガス会社....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
業課の若い人達が、耳に鉛筆をはさんで、朝から晩まで算盤をがちゃがちゃ云わせたり、
カーボン紙を四五枚はさんで、ガリガリ鳴らして積出しの書類に数字をかきこんだりする....
「悲しい誤解」より 著者:豊島与志雄
でる紙片を、分類し系統立てて、書記の方へ回すのである。書記は黙々と謄写している。
カーボン紙のインクがにじめば主任に叱られるので、ペン先きを機械のように動かしてい....
「三月八日は女の日だ」より 著者:宮本百合子
そんな気になるのだ。 白い壁について煌々あたりを輝やかしているいくつもの電燈の
カーボン線を震わすような女の声が、マイクロフォンをとおして金属的に反響している。....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
火傷だ。そこに濛々と渦巻く熱気と、石炭の粉の中に、臨時に吊した二百|燭光の電球の
カーボンだけが、赤い糸か何ぞのようにチラチラとしか見えていない。そこを二三度も石....