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ガス体
「ガス体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ガス体の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生きている腸」より 著者:海野十三
うふん、うふん。いやもうここまででも、世界の医学史をりっぱに破ってしまったんだ。
ガス体の中で生きている腸《はらわた》! ああなんという素晴らしい実験だ!」 彼....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
も、また多分、木星以外の外側の諸遊星も、それから、内側の諸遊星の内部も、いずれも
ガス体であって、ビュッフォンの信じたように固体ではない。このような次第で、彼の論....
「火の唇」より 著者:原民喜
れた唇《くちびる》は血のようだ。あれが女の眼であり、唇かと僕はおもう。揺れている
ガス体は今にも何かパッと発火しそうだ。だが、僕の靴底を奇妙に冷たいものが流れる。....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
えられている。圧縮によって熱の種子が絞り出されるという言葉もおもしろい。これらは
ガス体の熱力学の一部の予言とも見られる。 雷電の熱効果、器械的効果を述べる中に....
「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」より 著者:寺田寅彦
体の現状は指定されない。これはこの時計の不便な点であって同時にすぐれた点である。
ガス体の分子やエレクトロンの集団あるいは光束の集合場において各個部分の状態を論ぜ....
「茶わんの湯」より 著者:寺田寅彦
がどっさりありますが、それはまたいつか別のときにしましょう。 すべて全く透明な
ガス体の蒸気が滴になる際には、必ず何かその滴の心になるものがあって、そのまわりに....
「小浅間」より 著者:寺田寅彦
面は急激に冷えるが内部は急には冷えない、それが徐々に冷える間は、岩質中に含まれた
ガス体が外部の圧力の減った結果として次第に泡沫となって遊離して来る、従って内部が....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
まっ赤に熱し、たちまち形がくずれてどろどろになり、そしてつぎの瞬間に全体が一塊の
ガス体となって消え失せる。どうだ、宇宙線レンズはすごい力を持っているだろう」 「....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
ろな形になることが出来る。実は、本当は、たましいには形がないものだ。まるで透明な
ガス体か、電波のように。が、しかし、たましいには個性《こせい》があるので、なにか....
「金属人間」より 著者:海野十三
ばかりで、なんの手がかりもなかった。 「どうもこのようすでは、博士は爆発とともに
ガス体《たい》となり、屋根をぬけて空中へふきあげられちまったんじゃないかね」 ....
「獏鸚」より 著者:海野十三
う。この金庫の上には、同じ金庫を硯う黄血社の巣窟があったんだ。暁団の秘密も一瞬に
ガス体にするつもりだった。……さあ出よう。もうこんなところには長居は無用だ」 ....
「自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
うれば複義性なる函数は無数に存在す。例えばファン・デル・ワール等の理論に従えば、
ガス体の圧を与うればその体積には三種の可能価ある事となる。この理論の当否は問わざ....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
。このような区別は甚だつまらぬ事のようであるが、自分はあながちそうとは思わない。
ガス体の方則などはガスを均質な連続体と見做す時は至極簡単な意味のものであるが、こ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
はガラスの破片が十三個も眼に入ったことがある。 これらの実験があってから、どの
ガス体でも、ことにその頃まで永久ガスといわれておったものでも、充分な圧力と冷却を....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
面は急激に冷えるが内部は急には冷えない、それが徐々に冷える間は、岩質中に含まれた
ガス体が外部の圧力の減った結果として次第に泡沫となって遊離して来る、従って内部が....