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キツネ
「キツネ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
キツネの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「斜陽」より 著者:太宰治
うしてお二人の眼に涙がきらと光った。 私は立って食堂へ行き、叔父さまのお好きな
キツネうどんをこしらえて、先生と直治と叔母さまと四人分、支那間へ持って行き、それ....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
な気味のわるい身体。上がとんがったのっぺらぼうの頭。その上に黄いろく光って見える
キツネのようにつりあがった二つの目。たしかに月人だ。 「早く撃ったがいい。艇をこ....
「神サマを生んだ人々」より 著者:坂口安吾
顔をのぞきこむ。 すでに教祖の表情は変っていた。武芸者のような無表情。あるいは
キツネのお面をかぶったようだ。大巻先生はキヌギヌの彼女の泣きぬれた顔を思いだした....
「餅のタタリ」より 著者:坂口安吾
だ。むしろ新年のウドンの方がふだんのウドンよりもまずいぐらいで、テンプラウドンや
キツネウドンにくらべると大そう風味が悪いような特別な作り方のウドンを三※日間とい....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
て、どうしてもそれだけでは満足できない。土人は毛皮を私のものであるというが毛皮は
キツネのものである。
キツネにとっては自分のものでなく自分のからだであります。もし....
「山の雪」より 著者:高村光太郎
あたりにおいた青ものや、くだものをたべにきたものと見える。 そのウサギをとりに
キツネがくる。
キツネは小屋のうしろの山の中にすんでいて、夜になるとこのへんまで出....
「もう軍備はいらない」より 著者:坂口安吾
る者と一戦を辞せずの考えに憑かれている国という国がみんな滑稽なのさ。彼らはみんな
キツネ憑きなのさ。本性はまだ居候の域を卒業しておらず、要するに地球上には本当の一....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
りも少いということは決してない。ただそれが神経衰弱だの病気だのとは考えられずに、
キツネがついたとか、怨霊がついたとか、人に呪いをかけられたとか、神通力を得たとか....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
。トコトンまで高価にして味覚専一にやれないからであろう。元々一番安いというもの、
キツネウドンだのホルモン焼きのようなものが、実は一番うまいのかも知れない。大阪で....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ん、という返事だとさ。ガッカリしましたね。こッちはすでに思いこんでいたのだから、
キツネにつままれたように半信半疑ですよ。しかし、大島直々の御返事がそうなら、いか....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
である。 田舎の人というものは、夜間に子供が外へ出ようとすると、幽霊がでるぞ、
キツネに化かされるな、なぞとさも怖しげに言いたてて面白がっているものであるが、私....
「カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
私はわが独自の見解に基づきこの燕子花、それはかの『渓蛮叢笑』の燕子花をもって、
キツネノボタン科に属する飛燕草属の一種なる Delphinium grandif....
「古事記」より 著者:太安万侶
やまととよあきつしま》(本州)をお生みになりました。またの名をアマツミソラトヨア
キツネワケといいます。この八つの島がまず生まれたので大八島國《おおやしまぐに》と....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
イェ」( (23) 原語「ペンタチ・コロ・オヤシ」 (24) このように動植物(
キツネだとかカワウソだとかカラスだとかカジカだとかウドだとかいうような正体のある....
「アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
いうのも、やはり古代のシャーマンに他ならなかったことが知れるのであります。また、
キツネはシャーマンの憑神だったと考えられるものであり、シャーマンはその頭の骨を削....