»
キャッチ
「キャッチ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
キャッチの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
に理解してもらうことである。そしてその第一歩としては、何よりも画面の速度を正確に
キャッチすることにつとめてもらいたい。メロディーやハーモニーは二のつぎでよろしい....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
それはさっきの男を捕えるためだった。だが公園の中はひっそりかんとしていて、野球や
キャッチボールをしている者はない。探偵は歯がみをしたが、どうにもならなかった。 ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
始め四軒だけの停電と分る。蒲田氏のところにてヒューズの太いのを入れしため電柱上の
キャッチのヒューズ切れと覚えたり。当日おひる頃同氏邸にて工事なし、電気を切りしら....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
ロケット艦から発したものにちがいなかった。只今天文部は、電子望遠鏡の中に彼の姿を
キャッチしたのだった。 「もし火星からの来襲があれば、それは決して平和的なもので....
「地球要塞」より 著者:海野十三
あがってくる足音が聞えた。 オルガ姫だ。 (さては、遂に、第三回目の怪放送が、
キャッチされたか) と、私は、古びた籐椅子から、体を起した。 やっぱり、それ....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
れを調べたいが、今はそのひまがない。なにしろ電波が今、現《げん》に、この受信機に
キャッチされている最中なんだから……。 「はて、これは何を喋《しゃべ》っているの....
「家庭愛増進術」より 著者:岡本かの子
の世を。 おみなごの足らはぬふしや多からん母の名によりて許せよわが子。 子供の
キャッチボールのそれ球をわんわんのように這って椽の下にさがしに行ったりどろだらけ....
「少年と秋の日」より 著者:小川未明
吉くんが、いくら、さがしても見つからなかったところから、拾い出しました。 「君、
キャッチボールをしようか。」と、正吉くんが、いうと、 「うん、こんどしよう。妹が....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
には、ふさわしい店でもあった。 金文字のはいった扉を押すと、十球の全波受信機が
キャッチしたサンフランシスコの放送音楽が、弦楽器の見事なアンサンブルを繊細な一本....
「光は影を」より 著者:岸田国士
つをやきもきさせないように頼むよ」 「大丈夫よ、多津お姉さまは、雲井先生を完全に
キャッチしてらつしやるわ。そりや見事よ、実にやんわりとですもの」 「おい、おい、....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
って「テケツ」にならなければならない。 世相の変遷はこう云った言葉の移り変りを
キャッチすることによって、先ず端的にその「急所」を掴まえられるように思うけれども....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
りして考えていた。小一時間もたった頃、ドヤドヤと部屋から人が出て来た。校庭へ出て
キャッチボールをするのだということがわかった。私は階段を降りてゆく彼等を見送って....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
ども少しは読んでいるらしかった。 そこからは、事務所の前で、ワイシャツの社員が
キャッチボールをやっているのが見えた。力一杯なげたボールがミットに入るたびに、真....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
は子供の時から胃弱で、それが唯一の持病である。そのため適度の運動が必要で、終戦後
キャッチボールをやった。手軽にできる運動はそれだけだからだ。 ところが私の年齢....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
子サイサイの運動神経をもつ小林秀雄が大ヤジウマなのにフシギはないが、幼稚園なみの
キャッチボールも満足にできそうにない福田恆存が大ヤジウマだとは意外千万であった。....