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キャバレー
「キャバレー〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
キャバレーの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
だ。痣蟹は吸血なんていうケチな殺人はやらない。嘘だと思ったら、今夜十一時、銀座の
キャバレー、エトワールへ来たれ。きっと得心のゆくものを見せてやる。必ず来れ! 痣....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ラキラかがやくまっ白な胸、脂粉、歌声、ルーレットの|金掻き棒の音。二人が、内部の
キャバレーへはいると、パッと電気が消える。 ※|これは白い |白いは肌 と、....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
ぶれた人種だというのである。ところが、銀ちゃんの仲間の多くは、闇市のボスになり、
キャバレーと特殊関係を作り、またたく間に産をなして、もはや宵を越さずに使おうと思....
「エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
、上陸する兵隊がまるで少くなったので、日本人でも結構相手にしますよ。盛りの時は、
キャバレーなんかよりつけられませんな、何しろ外貨獲得で一生懸命でしたもの、日本人....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
羽夫人は、パートナーを連れて早々に競技場をひきあげると、うさばらしに飲みにゆき、
キャバレーへ踊りに行った。はやいテンポのジャズが演奏されていた。赤羽夫人はパート....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
思っていたら、出来上ってカンバン(ネオンだね)があがったのを見ると、メトロという
キャバレーだったそうだ。大阪新名物だと今のところ大騒ぎだが、イヤハヤ、馬鹿々々し....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
に見られる因習的な暗さがないね。 石巻ときたら、港から町の中心まで、船員相手の
キャバレーだのパンパン屋だの、バアだのオデン屋だの待合だらけさ。中には、船員様の....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
代の大衆浴場を鉄筋コンクリートにした程度のものらしく、一パイ飲み屋が社交喫茶だの
キャバレーなどと現代風を呈している以上は、浴場にこの程度の現代風が現れるのは遅き....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
スカウトとしては名声があるが、その私生活は、はなはだ世評の香しくない男だ。銀座に
キャバレーを経営しているが、ここまで云えば、あとはアッタリマエでしょう、説明がい....
「文化祭」より 著者:坂口安吾
「そういう関係は意味ないです。大学生のバンドにも本職ハダシのがあって、高給で一流
キャバレーへ出演しているのもあるのです。その一流どころをよびましょう。美しい女子....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
うでもなく悠々と見まわして、 「ここ、カフェーというんでしょうか? バーですか。
キャバレーですか」 「バーというんでしょうね。定義は知りませんが、洋酒を最も安直....
「上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
人のダンサーは他国人とばかり踊っていて、却ってこちらが異邦人の感があるだろうし、
キャバレーの美酒も何となく舌ざわり悪い感があるだろう。幼な心には馴染のありそうな....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
る夜、私は驚かされた。 その晩私は秦啓源と二人きり、アルカヂアで、踊り子なしの
キャバレー・バンドを聞きながら、豊富なザクースカを味い爽醇なウォートカに酔った。....
「蛸の如きもの」より 著者:豊島与志雄
き、音楽が止むと、狭いホールの四方に散り、足をひろげてべたりと屈みこむのである。
キャバレー・ルビーの夜のひと時。 「なぜ黙ってるの。」 然し、何をしゃべること....
「憑きもの」より 著者:豊島与志雄
を眺めていると、その草むらの中に、一つの眼が現われて、私の方をじっと眺めている。
キャバレーの円柱のかげで、ウイスキーのグラスをなめていると、音楽が途絶えてひっそ....