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ギリシャ語
「ギリシャ語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ギリシャ語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「誰」より 著者:太宰治
勉強家であるから、こんな学術的な事を言うのは甚《はなは》だてれくさいのであるが、
ギリシャ語では、デイヤボロスというのだそうだ。サーターンの原意は、はっきりしない....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
特殊な現象に関する語は他国語に意味の上での厳密なる対当者を見出すことはできない。
ギリシャ語のπολισにしてもεταιραにしても、フランス語の ville や....
「如是我聞」より 著者:太宰治
」は、「美貌」である。真白な手袋である。 自分は、かつて聖書の研究の必要から、
ギリシャ語を習いかけ、その異様なよろこびと、麻痺剤をもちいて得たような不自然な自....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
」 「僕には判らない外国の文字ばかりで、仕方がないから大辻さんに見せると、これが
ギリシャ語だというのです。大辻さんは昔勉強したことがあるそうで、辞書をひきながら....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
国の言葉の下手な外国人は何と云っても普通には尊重出来ない(野蛮人=バルバロスとは
ギリシャ語が上手に喋れない吃音のことだ)。奴隷と自由民とは風俗上厳重な境界を引か....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
ら、アレキサンダー大王は、私たちの部屋へ呼ばれてやって来ました。しかし、彼の話す
ギリシャ語は、私にはどうもよく通じませんでした。 次には、ハンニバルがアルプス....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
「出稽古《でげいこ》をしています。」 「なんの?」 「なんでもです。ラテン語や
ギリシャ語や歴史の復習をしてやり、大学入学受験者の準備をしてやり、また市立のある....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
トラの洒落はアクチオムの戦いの前に言われたことで、もし彼女がいなかったらだれも、
ギリシャ語で鍋匙《なべさじ》という意味のトリネの町のことを思い出す者はなかったろ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
いた。文才があり、博識で、学者で、鑑識家で、歴史を愛好し、ラテン語を学んでおり、
ギリシャ語をつめ込んでおり、ヘブライ語に達者で、ベネディクト修道女というよりもむ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
あるが、詩の方面において彼は広大なるものを愛していた。彼はイタリー語、ラテン語、
ギリシャ語、ヘブライ語を知っていた。しかもそれはダンテとユヴェナリスとアイスキロ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
オスの数ページを読む習慣になっていた。その書物の原文の妙味を味わい得るくらいには
ギリシャ語の力があった。今ではもうそれ以外に何の楽しみもなくなっていた。数週間過....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
していた。わたしと弟とかれと三人、同じ教師について勉強していたじぶん、マチアは、
ギリシャ語やラテン語こそいっこう進歩はしなかったが、音楽ではずんずん先生を凌駕(....
「博物誌」より 著者:岸田国士
ただ一人の友達の眼だけが、彼女らの姿を残りなく捉えることができる。そして、諸君が
ギリシャ語やラテン語を知っているというのなら、私のほうは、煙突の燕どもが空に書く....
「国語の自在性」より 著者:西田幾多郎
ものがその最大な要素でなければならない。故に優秀な民族は優秀な言語を有《も》つ。
ギリシャ語は哲学に適し、ラティン語は法律に適するといわれる。日本語は何に適するか....
「獄中通信」より 著者:戸坂潤
円、合服三揃、スキー帽、手袋、襟巻、シャツ、ズボン下、カトリック辞典一二、英語の
ギリシャ語文典(机上)、机上の国訳漢文大成を、出来る限度に於いて領置しておいて欲....