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クイーン
「クイーン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
クイーンの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西航日録」より 著者:井上円了
がごとし。その速力、平均一時間につき十八海里を走る。 十三日、朝アイルランド・
クイーンズタウンに着し、正午この港を発して以来、米国ニューヨークに達するまで、海....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
纜を解き、走ること三時間にして、海峡の約十丁くらいの狭所に達す。これ、豪州東北隅
クイーンズランド州なり。両岸に蟻の巣の塔形をなすもの、赤土色を呈して林立せるを見....
「海底大陸」より 著者:海野十三
三千夫少年の乗り組んだ海の女王といわれる巨船
クイーン・メリー号は、いま大西洋のまっただなかを航行中だった。 ニューヨークを....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
の科学者だということであるが、へん、オールマイティーが聞いてあきれるよ。ダイヤの
クイーンか、クラブのジャックぐらいのところだろう。ねえ、そうじゃないか。わが聯邦....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
偵の明智小五郎か、シャーロック・ホームズか、それともファイロバンズか、エラリー・
クイーンか、とにかくせいぜい智能をふるわれたい。 そこで例題の解説にうつる。 ....
「外来語所感」より 著者:九鬼周造
来語が好んで用いられるかは、最近の新聞記事に「スラムのブルジョア、ルンペン群中の
クイーン」と書いてあった一例によってだけでもわかる。また仮りに『文藝春秋』五月号....
「死の接吻」より 著者:小酒井不木
の前で、念仏を唱えて居るような心細い声になった。 敏子は臣下の哀願をきいて居る
クイーンのような態度で、静也の告白をきいて居たが、静也が語り終って手巾で頸筋を拭....
「「刺青殺人事件」を評す」より 著者:坂口安吾
小説界は外国礼讃であるが、外国の探偵小説で、乱作して読ませる作家は、クリスチィ、
クイーンぐらいで、あとはもう、バカらしくて読むに堪えないものばかり。先日、カーを....
「推理小説論」より 著者:坂口安吾
だけの工夫と確実さを失わないという作家である。アガサ・クリスチー女史とエラリイ・
クイーンが、そうである。 クリスチー女史の華麗多彩な天分に至っては、驚嘆のほか....
「探偵小説を截る」より 著者:坂口安吾
、洋学移入可能の智能原始状態は探偵小説をもって第一人者となす。ヴァン・ダインだ、
クイーン、カー、クリスチーだ、クロフツだ、フィルポッツだ、シメノンだ、といって、....
「私の探偵小説」より 著者:坂口安吾
この見方で最上級の作家と見られるのはアガサ・クリスチイ、次にヴァン・ダイン、次に
クイーンというような順で、クリスチイは諸作概して全部フェアであり、ヴァン・ダイン....
「新ハムレット」より 著者:太宰治
よ事だ。いやな話だねえ。女の子は、これだから、いやだ。ふん、オフィリヤ。お前は、
クイーンの冠を取りそこねた。」 三 高台 ハムレット。ホレーショー。 ....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
世界第一の巨船 現今世界で最大最速の汽船ルシタニア号は去る九月アイルランドの
クイーンスタウンよりニューヨークまで二千七百八十二|浬の航路を五昼夜と五十四分間....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
についてだった。もはや疑う余地はなかった。彼女は庭におりてゆきながら、自ら女王《
クイーン》であるような気がし、小鳥の歌うのを聞き、冬のこととて金色に輝いた空を見....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
…」と藤尾は澄ましている。 「いずれでも差支《さしつかえ》なしか。とにかく女王《
クイーン》の冠じゃない。ねえ甲野さん」 「何とも云えない。クレオパトラはあんな冠....