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クリップ
「クリップ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
クリップの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空気男」より 著者:海野十三
型のラジオのような青色の器械だった。 それには二本の長い線がついていて、端には
クリップがついていた。 その一つで頭髪を、他の一つで靴の先を挟んで置いて、青色....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
る朝、わたしたちがさようならを言って、かれの骨折りを感謝すると、こう言った。「エ
クリップス号は毎火曜日ここから出帆するのだから、覚えておいで」 これはうれしい....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
ッサンの準備 木炭(西洋木炭) 木炭紙 カルトン(紙|挟みであり画板であるもの)
クリップ 二個(紙を抑える) フィキザチーフ Fixatif(仕上った画を定着す....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
最後のコーナをまさに曲りきって直線コースにかかろうというところで、先頭の松下嬢の
クリップが外れて転倒、すると次から次へ折り重なって八名の選手のうち七名がころんで....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
てそとをながめていたが、やがて陽を背にして畳にあぐらをかき、名簿を綴じはじめた。
クリップをかけるだけなので、六七十部ぐらいは大して時間もかからなかった。 名簿....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
打帽子の男、「いい気持ちそうだね」と笑いかける。私も笑う。
ささくれた角帯に、
クリップで小さい万年筆の頭がのぞいている。その男もお酒を飲んでいる。店さきにずら....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
をしていたが、バカみたいな顔で起きあがって、鏡の前へ行った。 馬の尻尾をとき、
クリップとピンで、得体のしれないかっこうに髪をまとめあげると、ウールのワン・ピー....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
ロン》。 コテイの|袖無し《サン・マンシュ》に、ピゲェのだぶだぶズボン。金属の
クリップをつけた真っ赤な寝巻式散歩服《ジュップ・ピジャマ》。石竹《せきちく》色の....
「魔都」より 著者:久生十蘭
上って何気なしに自分の胸さきに眼をやると、ちょうど心臓の上のところに一枚の紙片が
クリップでとめてある。不審に思いながら手に取って読んで見ると、その表面《おもて》....
「道標」より 著者:宮本百合子
った。
元気のいいタイプライターの音がやんだ。印刷された紙が機械からはずされ、
クリップでとめられた。
「さあ、すんだ」
山上元の、背の高くない、がっしりとし....
「「伸子」創作メモ(一)」より 著者:宮本百合子
月二日)スエ子と、林町のことを云って涙をこぼす。 ○翌々日祖母、(糸織の被布、
クリップ、)金、八十の祝、(十九日)林町にむりやり引っぱってゆく。 一、青山へ....