»
ケバ
「ケバ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ケバの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
トルト言ッテヤリマス。オ婆サンハ何ヨリモ『アグニ』ノ神ガ怖イノデスカラ、ソレヲ聞
ケバキット私ヲ返スダロウト思イマス。ドウカ明日ノ朝モウ一度、オ婆サンノ所ヘ来テ下....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
った。縦深約八十キロである。 軍前面の敵はサルジニアのコッリーが約一万をもって
ケバ要塞からモントヴィの間に位置し墺軍の主力はなおポー河左岸に冬営中であった。 ....
「カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
クサンデアル。ヒラガナノ好キナ人、ヒラガナヲ捨テ切レヌ人ハ好キナダケヒラガナヲ書
ケバヨイ。タダ、活字ダケヲカタカナニスレバヨイトイウノダ。シカシ、ソウナルト実際....
「帝展の美人画」より 著者:上村松園
します。誰の作品の何処がどうというのではありませんが、あの会場にみちあふれている
ケバケバしいものがいやだと思います。どぎつい岩ものをゴテゴテと盛上げて、それで厚....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
醜間ニ於ケル眉目ノ寸法配列等ノ差タルヤ極メテ僅少ニ過ギナイ。美人ノ眼ガ僅カ一度傾
ケバタチマチ醜人ト化シ、醜人ノ唇僅カ一|糎短カケレバ美人ト化スト云ッタ塩梅デアル....
「石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
ばかりは今年の冬に新しく改修されたたっぷり一丈はあろうと思われる高い頑丈な石塀に
ケバケバしくとりまかれていた。屋敷の表はアパートの前を東西に通ずる閑静な六|間道....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
て来る。江戸趣味の喰い物店、又は渋い趣味のものを売るいろいろの店なぞが、次第に、
ケバケバしい硝子《ガラス》瓶を並べた酒場《バー》やカフェー、毒々しい彩りを並べた....
「野狐」より 著者:田中英光
百丈和尚、凡ソ参ズルツイデ一老人アリ、常ニ衆ニシタガッテ法ヲキク。衆人シリゾ
ケバ老人モマタシリゾク。忽マチ、一日シリゾカズ、師ツイニ問ウ。面前ニ立ツ者ハマタ....
「向嶋」より 著者:永井荷風
まぐさ》ヲ食フ。モトヨリ何ノ趣アランヤ。独《ひとり》寒駅ノ泊リ壁ヲ隔テテコレヲ聞
ケバ大ニ趣ヲ成ス。晁氏ガ小雨暗々トシテ人寐ネズ。臥シテ聴ク羸馬《るいば》ノ残蔬《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「コレ等ノ信神渡航者ハ一人モ往復ノ旅券ヲ求ムルモノナシ、彼等ハ他ノ旅客ノ如ク往
ケバ必ズ帰リ来ルモノト予定スルコトヲセザルナリ、到リ着クトコロヲ以テ、ソノ骨ヲ埋....
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
」とある方がよいということが断定できる訳であります。それから「奈我奈家婆《ナガナ
ケバ》」、これは『万葉集』第十五巻の最後の歌(三七八五番)にあるのですが、「なが....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
テフトシ、末ニ枝多ク分レ下垂シテフサノ如シ、白色ニシテ微緑ヲオブ、フトキ処ヲシゴ
ケバ皮細カニ砕テ離レズ、内ニ強キ心アル故数珠ノ形ノ如シ、故ニ弘法ノ数珠ノ変化ト云....
「おりき」より 著者:三好十郎
俺は――(胸が迫って来て、プツンと言葉が切れる) 百姓 ふむ……ふむ……(千歯の
ケバをむしったりして、何とも言わない――) (間) 女 ……(涙声になりそう....
「肌の匂い」より 著者:三好十郎
だろうと自分は思つていたが、それにしては、そこいらの好みがアカぬけしていて下卑た
ケバケバしい所が無い。これも少し意外だつた。もつとも、後で聞いたところによると、....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
船津、東北では伊達郡の掛田などでこれをイドグサと呼んでいる。富山県の射水郡ではイ
ケバタまたはイケノハタという。このイケも池ではなく、あの辺の方言で井戸のことであ....