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「コア〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

コアの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
ている被害妄想《ひがいもうぞう》の多い狂人です。……そこでこの雌の河童は亭主のココアの茶碗《ちゃわん》の中へ青化加里《せいかかり》を入れておいたのです。それをま....
歯車」より 著者:芥川竜之介
フェと云う名を与えるのも考えものに近いカッフェだった。僕は隅のテエブルに坐り、ココアを一杯|註文した。テエブルにかけたオイル・クロオスは白地に細い青の線を荒い格....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
知らないものには、日がいち早く蝕まれるこの気味悪いさびしさは想像がつくまい。ニセコアンの丘陵の裂け目からまっしぐらにこの高原の畑地を目がけて吹きおろして来る風は....
カインの末裔」より 著者:有島武郎
にある村の共同墓地だった。そこの上からは松川農場を一面に見渡して、ルベシベ、ニセコアンの連山も川向いの昆布岳《こんぶだけ》も手に取るようだった。夏の夜の透明な空....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
間を要す。時間なきをもって上府せず。また、ここよりメキシコ湾に通ずる鉄道ありて、コアツァコアルコス港まで、横断里程約三百マイルあり。当地所見、各一首を得たり。 ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
番の労働者やその家族たちと肩をならべて歩きまわった。そして手まねでもって、甘いココアを飲んだり、肉饅頭を食べたり、それから映画館に入ったりして時間いっぱいに遊び....
心臓盗難」より 著者:海野十三
名なわけだった。そして彼は、おおむね烏啼のためにしてやられることが多く、従来のスコアは十九対一ぐらいのところであった。しかし名探偵袋猫々には、常に倦まず屈しない....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
幕がたれている。 その幕の間から、白い手がでてきた。 と、湯気のたっているココアのコップと、パイナップルの缶詰とがあらわれた。白い手は幕の中に引っこんだ。 ....
梟の眼」より 著者:大倉燁子
陽子は珍らしく早起きして、朝のお化粧もすませ、ヴェランダの籐椅子にながながと両足を延ばし、ココアを飲みながら、頻りに腕時計を眺めていた。 客間の置時計が九時を打つと、それ....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
しいものの一つである。宿から出してくれた凍りがけの茶受には手は出ない。持参の「ココア」を一杯飲んで、湯上りの身体を横たえた時はよい心持だった。 縁に立って西の....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
った。茶には酒のような傲慢なところがない。コーヒーのような自覚もなければ、またココアのような気取った無邪気もない。一七一一年にすでにスペクテイター紙に次のように....
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
小初は、跳ね込み台の櫓の上板に立ち上った。腕を額に翳して、空の雲気を見廻した。軽く矩形に擡げた右の上側はココア色に日焦けしている。腕の裏側から脇の下へかけては、さかなの背と腹との関係のよ....
片田舎にあった話」より 著者:小川未明
れから、手紙がとどきました。 その手紙によると、赤いかんにはいっているのは、ココアというものであることがわかりました。田舎に住んでいるおじいさんや、おばあさん....
」より 著者:織田作之助
一 マルセル・パニョルの「マリウス」という芝居に、ピコアゾーという妙な名前の乞食が出て来るが、この人物はトガキによれば「この男年がな....
ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
分、中尉は孤独であった。 欧州戦争が始まる少し前であった。フレロン要塞へ、ガスコアンという若い大尉が転任してきた。なんでも、今まではブリュッセル陸軍大学の砲兵....