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コルネット
「コルネット〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
コルネットの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時事雑感」より 著者:寺田寅彦
音波の流れ出すのが聞こえた。レコードは浅草の盛り場の光景を描いた「音画」らしい、
コルネット、クラリネットのジンタ音楽に交じって花屋敷を案内する声が陽気にきこえて....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ほ》えたてていた。ピアノの音が聞え、少し遠くにはクラリネットの音が、隣の街路には
コルネットの音が聞えていた。種々の声が呼びかわしていた。人々がそれぞれ家の前を連....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
が、ある家の中で咳をしていた。それから少し遠くには、鼻声めいたクラリネットの音や
コルネットの音が聞こえていた。飲食店と墓地との間の村の広場では、人々が踊っていた....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
の馬術の名人であり、曲芸師――予言者――生花の先生――釣魚家《ちょうぎょか》――
コルネット吹き――映画の監督――発明家――陸軍砲兵少佐――油断のならぬ間諜……と....
「魔都」より 著者:久生十蘭
止を命じるふうだが一向命令に従わぬので、立腹した警官は一人はクラリネット、一人は
コルネットの腕を掴んで円陣から曳きずり出したので、流行歌は忽ちメロディを失って間....
「上海」より 著者:横光利一
すと、男の匂いが部屋の中で波を立てた。お杉は部屋を片附けると、参木の愛用している
コルネットの銀の金具を恐そうに撫でてみた。それから、本箱の中の分らぬ洋書の背中を....