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コントロール
「コントロール〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
コントロールの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
がね思っています。 どんなことでも、破目を外すことはいと易しいことです。自分を
コントロールできさえすれば、最もヤンチャな見物の前で一役を演じてみたまえ。「糞面....
「光は影を」より 著者:岸田国士
めるのを、彼は笑つて、 「不潔つてこともないだろうが、まあ、そういう大人がいて、
コントロールしてくれゝば、大した間違いはあるまい」 こういうと、多津は、 「と....
「お魚女史」より 著者:坂口安吾
ネ。かねて見覚えた要領でさ。スリコギを握ッてネ。こう構えて、エイッとネ。そいつが
コントロールが良すぎたんだなア。二股長半のヒジに命中しちゃッたんだよ。だもんでさ....
「町内の二天才」より 著者:坂口安吾
新チームの県大会の予選がはじまるんだよ。長助の左腕からくりだす豪球が、ここんとこ
コントロールが乱れているから、ミッチリ落着いた練習をさせなくちゃアいけねえ」 「....
「不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
です。 原子バクダンを発見するのは、学問じゃないのです。子供の遊びです。これを
コントロールし、適度に利用し、戦争などせず、平和な秩序を考え、そういう限度を発見....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
リーバッティングをやる、それも投球するものは先生である。先生の球はノックのごとく
コントロールが悪い、右に左に頭上高く、あるいは足元にバウンドし、あるいは腰骨を打....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
をはかり、それから手に持った輪の重さと旋回の力を考え、つぎに自分のからだの位置と
コントロールを考えてるうちに、それを考えることの興味のほうが勝敗の興味よりもずっ....
「昭和二年の二科会と美術院」より 著者:寺田寅彦
だし従来いわゆる日本画の教養を受けた人は出品の資格がないという事にして――これは
コントロールがむつかしいかもしれないが――そうして新しい日本画を募集してみたらど....
「思想動員論」より 著者:戸坂潤
らかに半ばジャーナリストの自発的な言論動員なのである。自然な言論を行政的に統制し
コントロールするだけではなく、一定の官製ニュースと官許ニュースとを提供することで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の域まで行かなければとどまらないものであります。それを引きとどめるのに、自制心《
コントロール》がある。それを奨励するものに、アルコールがある。 今や、このウス....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
け寄っては突きかけるが、どういう故障かなかなか思う的に行きあわない。 しかし、
コントロールの悪いのは未熟のせい、いずれおいおい上達することであろう。 おいお....
「昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
作家がジャーナリストを支配し得たが、今ではジャーナリストが完全に二流以下の作者を
コントロールしている。某雑誌では、作者に原稿を依頼しておいて、作品が編集者の意に....
「ゼーロン」より 著者:牧野信一
このゴリアテの馬奴!」 と怒号すると同時に、哀れな右腕を風車のように回転して、
コントロールをつけると、ダビデがガテのゴリアテを殺した投石具《スリング》もどきの....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
えられますが、全くみえないというのではなくて物象は映っていて焦点が左右まちまちで
コントロールがきかないというのは至って不安な状態です。然しこの頃は目をあけている....
「作家への課題」より 著者:宮本百合子
る。 長篇のわずか半ばで加えられたこのように横溢的な評言から、最も有効に自己を
コントロールし終らせることは、創作についてなみなみならぬ鍛錬を重ねた作家にして初....