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「コンパ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

コンパの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:池谷信三郎
して思えようか。彼女は春の芝生のように明るく笑い、マクラメ・レースの手提袋から、コンパクトをとりだして、ひととおり顔を直すと、いきなりポンと彼の鼻のところへ白粉....
故郷」より 著者:井上紅梅
の前に突立っていた。袴も無しに股引穿きの両足を踏ん張っている姿は、まるで製図器のコンパスみたいだ。 わたしはぎょっとした。 「解らないかね、わたしはお前を抱い....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
。町人宗の開山|福沢翁が富の福音を伝道しつつも士魂商才を叫んだ如く、当時の青年はコンパスや計算尺を持つ技師となっても、前垂掛けで算盤を持っても、文芸に陶酔してペ....
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
よって買われた無上の尊いものである」 操縦者の乗っていないロケットは、ジャイロコンパスの力をたよりに、だんだんと火星に近づいていった。それは古い物語のなかに現....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
うしたのであろうか。 司令塔のリット少将は、金モール燦然たる軍帽をぬいで、傍のコンパスに被せ、さも疲れたらしく腰を籐椅子に埋めて、電話にかかっていた。 「なん....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
なるかもしれないという車掌の談であった。 アンと仏とは、十三号車の中の、一つのコンパートメントを仲良く占領することが出来た。 この十三号車は、わりあいすいて....
怪塔王」より 著者:海野十三
太平洋であることはわかっていますが、太平洋といってもたいへんひろいですからねえ、コンパスを見ても、方角はわかりますが、自分が今いる場所まではわかりかねます。こう....
火星兵団」より 著者:海野十三
さんならんでいる計器は、空を飛ぶ時、ぜひとも、よく見ていなければならない速度計やコンパスや、そうして原子弾弁や加速度計などであったのである。 「おや、こいつは困....
恐竜島」より 著者:海野十三
の海面へぼちゃんと落ちて、ぐらぐらと来た。あのときばかりは船長以下、舵《かじ》もコンパスも放《ほう》りっぱなしにして、みんながいっしょにすがりついて、船橋《ブリ....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
いて、これには婦人の毛髪がついていた。それだけではない。卓子の上に半開きになったコンパクトが発見された。白い粉がその卓子の上に滾れていた。粉の形と、コンパクトを....
時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
のもいろいろ有るがね。今まで造ったうちで極く小さいものというと、婦人の持っているコンパクトぐらいじゃね。わしが今|覚えている第88888号という時限爆弾は、金色....
少年探偵長」より 著者:海野十三
おいたものか、さて、どっちにしたものだろうなあ」 博士は、海岸通りの方へ、長いコンパスで歩いていった。 第三の客がきたのは、それから三十分ばかりあとのことで....
赤外線男」より 著者:海野十三
うけた。警察の卓子の上に拡げられた数々の遺留品を一つ一つ手にとりあげながら、彼はコンパクト一つにもかなり明瞭な説明をつけ加えた。轢死人は彼の末の妹だったのだ。 ....
地球盗難」より 著者:海野十三
。 「さあ早く、向うへ行ってみよう」 一目散に二人は駆けだした。もちろん武夫のコンパスは巨人のコンパスだったから、たちまち大隅を馳けぬけて先頭を切った。 や....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
としました。ハンド・バッグが二個、一つは鰐革、一つはエナメル、開けて見ると立派なコンパクトやらクリーム入れやら、女の持つものがぎっしり詰っている、私はガタガタ慄....