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コンパス
「コンパス〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
コンパスの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
よって買われた無上の尊いものである」 操縦者の乗っていないロケットは、ジャイロ
コンパスの力をたよりに、だんだんと火星に近づいていった。それは古い物語のなかに現....
「赤外線男」より 著者:海野十三
」 青年は帆村の手をヒラリと払って、とッとと逃げ出した。帆村はもう必死で、この
コンパスの長い韋駄天を追駈けた。そして横丁を曲ったところで追付いて、遂に組打ちが....
「地球盗難」より 著者:海野十三
。 「さあ早く、向うへ行ってみよう」 一目散に二人は駆けだした。もちろん武夫の
コンパスは巨人の
コンパスだったから、たちまち大隅を馳けぬけて先頭を切った。 や....
「橇」より 著者:黒島伝治
。人家もなかった。番人小屋もなかった。嘴の白い烏もとんでいなかった。 そこを、
コンパスとスクリューを失った難破船のように、大隊がふらついていた。 兵士達は、....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
おいたものか、さて、どっちにしたものだろうなあ」 博士は、海岸通りの方へ、長い
コンパスで歩いていった。 第三の客がきたのは、それから三十分ばかりあとのことで....
「恐竜島」より 著者:海野十三
の海面へぼちゃんと落ちて、ぐらぐらと来た。あのときばかりは船長以下、舵《かじ》も
コンパスも放《ほう》りっぱなしにして、みんながいっしょにすがりついて、船橋《ブリ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
さんならんでいる計器は、空を飛ぶ時、ぜひとも、よく見ていなければならない速度計や
コンパスや、そうして原子弾弁や加速度計などであったのである。
「おや、こいつは困....
「怪塔王」より 著者:海野十三
太平洋であることはわかっていますが、太平洋といってもたいへんひろいですからねえ、
コンパスを見ても、方角はわかりますが、自分が今いる場所まではわかりかねます。こう....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
うしたのであろうか。 司令塔のリット少将は、金モール燦然たる軍帽をぬいで、傍の
コンパスに被せ、さも疲れたらしく腰を籐椅子に埋めて、電話にかかっていた。 「なん....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
中時計が一箇、それにあまり値打のない大抵は外国製の装身具類が幾つか、真鍮で拵えた
コンパスが一つ、それから珍しい西インドの貝殻が五つ六つあった。その時以来、私は、....
「故郷」より 著者:井上紅梅
の前に突立っていた。袴も無しに股引穿きの両足を踏ん張っている姿は、まるで製図器の
コンパスみたいだ。 わたしはぎょっとした。 「解らないかね、わたしはお前を抱い....
「露の答」より 著者:坂口安吾
は推量もつきません。行政事務は各※専門の次官にまかせ大風呂敷をひろげて天下国家を
コンパスでひいた円のように自在又流暢にあつかっております。 組閣当初の約束など....
「決闘」より 著者:神西清
と、差当っては本がないからといって時間を無駄にしちゃいけない。僕のところへ来て、
コンパスの使い方を覚えたり、一通り気象学をやって置くんだね。これはみんな必要なこ....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
綿、フランネル、大小ふとん、まくら。 晴雨計二、寒暖計一、時計二、メガホン三、
コンパス十二、暴風雨計一、日本国旗と各国旗|若干、信号旗一式、大工道具、はり、い....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
。町人宗の開山|福沢翁が富の福音を伝道しつつも士魂商才を叫んだ如く、当時の青年は
コンパスや計算尺を持つ技師となっても、前垂掛けで算盤を持っても、文芸に陶酔してペ....