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サイダー
「サイダー〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
サイダーの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
「うむ」 僕は呻った。手応えがあったのだ。摘み出してみると、黄金色|目映ゆき、
サイダーの栓抜きほどの大きさの鍵! それには把手のところに、T市の紋章が浮き彫....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
に結って、紺飛白の単衣に紅い帯を締めていた。その風体はこの丘の下にある鉱泉会社の
サイダー製造にかよっている女工らしく思われた。色は少し黒いが容貌は決して醜い方で....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
房温泉発、急なる登りなり、四時半|燕小屋着、途中女学生の一隊多数下山するに逢う。
サイダーを飲み高い金を払う。軽装(ルックザックを置き)にて燕頂上へ五時着、三角点....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
胸は早鐘のように動悸うつ。奈良漬けを五切れ六切れ食べてもやはりおなじようになる。
サイダーですらも、コップに二杯も飲むと、ちょっとポオとする。 ただウィスキーが....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
いだ。小林は明日帰るので、大きな五色せんべいをあつらえて土産にする。そのついでに
サイダーを飲んで干物をやいて火鉢をかこんで食った。 十二月三十日。小林は昨夜大....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
ンをひくと消毒薬でむんむんする室内のにごった空気が外へ出ていって、入れかわりに、
サイダーのようにうまい朝の外の空気が入ってきた。 「ああ、房枝さん。あなた、おつ....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
、さっと、白い光が、外からさしこんできた。それとともに、新しい空気が流れこんだ。
サイダーのように、うまい空気であった。 「おお生きていたか」 外から、アメリカ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
に火を起す気かネ」 辻村氏の顔を見て、鉄造は首を横にふった。 「牛乳、ビール、
サイダーの空壜を集めてください」 妙な物を注文した。――やがて七、八本の空壜が....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
「ほんとうにこてちゃんは可哀そうでしたわねえ。」と、二十歳ばかりの丸顔の芸妓が
サイダーの罎の口をぬきながら、ひさし髪のひたいを皺めて低い溜め息をついた。 「そ....
「虻のおれい」より 著者:香倶土三鳥
こえました。 何だろうとそこいらを見まわしますと、そこの白壁によせかけてあった
サイダーの瓶に一匹の虻が落ち込んで、ブルンブルンと狂いまわりながら、 「ドウゾ助....
「火に追われて」より 著者:岡本綺堂
ろを一つところに寄せあつめた。ある家からは茶やビスケットを持出して来た。ビールや
サイダーの壜を運び出すのもあった。わたしの家からも梨を持出した。一種の路上茶話会....
「磯部の若葉」より 著者:岡本綺堂
に結って、紺飛白の単衣に紅い帯を締めていた。その風体はこの丘の下にある鉱泉会社の
サイダー製造に通っている女工らしく思われた。色は少し黒いが容貌は決して醜い方では....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
、この急峻な山道では一方ならぬ苦痛を覚えた。途中の用意にもと、宿から持って来た「
サイダー」を一口二口飲みながら上る。「
サイダー」は甘味があり粘りがあって極めて不....
「影」より 著者:岡本綺堂
な大罎を買い込んだの。 旅人 水の代りに買ったんです。 おつや 水の代りなら、
サイダーでも買えばいいじゃありませんか。嘘、嘘……。あんた屹と飲むのよ。さあ、が....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
いうものは妙な融合性があるものと見えて、監視に来た吏員の中には娘子軍に降伏して、
サイダーを持って来たり、ミルクキャラメルをご馳走したりする人間が出来た。 そし....