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サロン
「サロン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
サロンの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「寡婦」より 著者:秋田滋
、燃えるように強かったのです。トラピスト教会の修道士になるような人たちの性質は、
サロンなどに出入りする浮気な人たちとは同日に云えないものがあるでしょう。親類の間....
「河童」より 著者:芥川竜之介
刻家、芸術上の素人《しろうと》等です。しかしいずれも超人です。彼らは電燈の明るい
サロンにいつも快活に話し合っていました。のみならず時には得々《とくとく》と彼らの....
「出帆」より 著者:芥川竜之介
もっとも、さっき甲板《かんぱん》ではちょいと姿を見かけたが、その後、君の船室へも
サロンへも顔を出さなかったので、僕はもう帰ったのかと思っていた。ところが、先生、....
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
?」
老人は気味の悪い微笑をしながら、僕の側へ腰をおろした。
ここはホテルの
サロンであろう。セセッション式の家具を並べた、妙にだだっ広い西洋室である。が、人....
「或る女」より 著者:有島武郎
華々《はなばな》しく活動をし始めた。その客間は若い信者や、慈善家や、芸術家たちの
サロンとなって、そこからリバイバルや、慈善|市《いち》や、音楽会というようなもの....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
は金と赤との格子模様でもって、天井といわず床といわず、眩しきまでに飾りつけのある
サロンだった。部屋の真中にはガラスで作った大テーブルがあって、その上には高級な玻....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
”の設計図を押し戴いて、三拝九拝しているのは、珍らしや醤買石であった。 醤は、
サロン一つの赤裸であった。頸のところに、からからんと鳴るものがあった。それはこの....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
1 銀座裏の酒場、
サロン船を出たときには、二人とも、ひどく酩酊していた。 私は私で、黄色い疎らな....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
していたところなので、博士はこれ幸いと、船員をつき突ばして、無理やりに乗船して、
サロンの中へ陣取った。 「もしもし、どなたかしりませんが、もう船室がありませんの....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
。僕はまた失望したが、それなれば、新着の船舶関係の刊行物を見せて下さいと頼んで、
サロンで新聞や雑誌類を見せて貰った。ところが、その中に只《ただ》一冊、当のゼムリ....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
の中央に投げ出された柳行李の中に、一杯女の裸体写真が詰まっていたのだ。それは主に
サロンの安っぽい印刷になる絵葉書や、新聞雑誌の切抜らしいものばかりであったが、更....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
り、反省を促す最後の手段として故意とこういう場所を撰んだのではないかと思います。
サロンへ戻ってからも妻は口をききませんでした。ホテルを出る頃はよほど苦しそうでし....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
語り聞かせて呉れた。 軈てカイゼル氏の案内で、間もなく大月と秋田は、ささやかな
サロンで比露子夫人と対座した。 悲しみの為か心なしやつれの見える夫人の容貌は、....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
れた。 七 翌二十四日の朝、巡査に送られて裁判所の留置場へ行った。 「グラン・
サロン(大客室《だいきゃくま》)へ!」 と言われたので、どんな
サロンかと思って....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
気は、たとえ相客が表面無礼を感ぜぬように装って居るにしても主人側から見て英国人の
サロンの空気をにがにがしくするように思った。ガルスワーシーが突如此の額を卸ろして....