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シダ
「シダ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
シダの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ちがい、ぼそぼそしたやわらかい下等な植物のように見えた。それはどことなくスギナや
シダるいに似ていた。しかもその幹はたいへん太いものがあって、人間が四、五人手をつ....
「古事記」より 著者:太安万侶
つて、天下をお治めなさいました。この天皇、葛城《かずらき》のソツ彦の子《こ》のア
シダの宿禰の女の黒姫《くろひめ》の命と結婚してお生《う》みになつた御子《みこ》は....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
ム教は酒をけがれあるものとして禁じている。 70 ファレイドゥーン――かつてのピ
シダーデイ王朝の末裔としてイランを再興したと伝えられる勇士。 〃 ケイホスロウ―....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
あるのも、日高見すなわちヒダの住みかたる地方がふつうにヒダと呼ばれ、それが転じて
シダとなったので、オヒナがオシナとなったと畢竟は同一現象である。 次にラ行音が....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
を眺めていた時、火山が爆発をはじめた。ちょうど仕掛花火の如く空へ火焔が吹き上がり
シダレ柳が落ちて来た。その花火の中に月が美しく輝いていた。キネオラマみたいやない....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
は日本ではあんまりきかないが、するとアプレゲールの政治家かも知れないな。するとア
シダ・グループとかヤミ成金グループの参謀かも知れん。没落した財産イントクの高利貸....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
これを千吉、文三、彦太郎という当家の丁稚からききだしてきたのだよ。加助がお槙にフ
シダラなことをしかけて当家を追放されたのは五月五日、節句の日だね。この晩は男の祝....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ではないか。オレの子と知っているのは内輪の四人五人だけで、親類縁者でもオレのオト
シダネとは知らないのが普通だ。これがオレの嫡男とは迷惑な話。実にどうも思いもよら....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
たい。 ふるさと遠く離れていても、おお、あれもまたあなたとわたしのためだ。 エニ
シダが、かの北国《きたぐに》に美しく咲き匂うのは。 戸口の話 弁護士のアッ....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
たという。そうして百姓達は、粟と稗とで飢えをしのぎ、更らに山地の百姓達になると、
シダミと称する楢の実をふかして食い、わらびの根を澱粉として腹を充たしているという....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
、この美しい、珊瑚石、きくめ石、なまこ石、シャボテン石、海まつ、海筍、海綿、ウミ
シダ、ウミエラなど、極彩色の絵もようの間を、出たりはいったりして、ゆらりゆらりお....
「自転車嬢の危難」より 著者:ドイルアーサー・コナン
囲の様子から考えると、だいぶ荒廃している感じであった。 荒蕪地の方は、ハリエニ
シダの花が満開中で、四月の太陽を受けて、黄金色に燦爛としていた。私はその一つの茂....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
談者らを見おろしながら、ボシュエはカラビン銃を手にしたまま叫び出した。
「おお、
シダテネオム、ミリノス、プロバリンテよ、エアンチデの三女神よ! ああたれかわれを....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とはない―― 「ソレカラ或晩、地主ノオマエサマガ忍ンデ来テ云ウニハ、孫一郎ガフ
シダラ故ニ、家内中ハ困ルカラ、支配向ヘ話シテ隠居サセテクレロト云ウカラ、取扱エモ....
「シェイクスピアの郷里」より 著者:野上豊一郎
を聞いたら Troilus《トロイラス》 and《アンド》 Cressid《クレ
シダ》 だといって、つまらなそうな顔をしていた。 芝居のある場所はシェイクスピ....