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「シチュー〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

シチューの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西航日録」より 著者:井上円了
ウなり 西洋料理の中に、ヨークシャー・プディングと名づくるものとアイリッシュ・シチューと名づくるものあり。よって、かくよめるなり。午後十時、フリートウッド(F....
放浪」より 著者:織田作之助
れど、そうと知っても北田を恨む気は起らなかった。あくる日、北田は※《かねまた》でシチューと半しまを食わせてくれた。おおけに御馳走《ごっそ》さんと頭を下げる順平を....
放浪」より 著者:織田作之助
だった。けれど、そうと知っても北田になじる気は起らなかった。翌くる日、北田は※でシチューと半しまを食わせてくれた。おゝけに御馳走さんと頭を下げる順平を、北田はさ....
味を知るもの鮮し」より 著者:北大路魯山人
しめているが、洋食に砂糖気のないことには気付かないのか。日本人は、ライスカレー、シチュー、ソースまでみな甘くしてしまった。砂糖は劣食品を瞞着する秘密を持つことを....
鍋料理の話」より 著者:北大路魯山人
のの味まで害するからいけない。また、貝類はさかなや肉にも調和しない。外国料理は、シチュー、カレー、スープの中によく貝を使っているが、マッチしていないのが多い。こ....
外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
とは気がつかなかったであろう。彼は家へ帰ると早速、食卓につき、大急ぎでおきまりのシチューをすすり、たまねぎを添えた一切れの牛肉をたいらげるが、味加減などには一切....
香熊」より 著者:佐藤垢石
妻渓谷の奥で、すき焼きにして食った月の輪熊の土の香もない。 これならば、牛肉のシチューとなんの選ぶところがないではないか、と丸い卓を囲む衆議が一決したのであっ....
チェーホフ試論」より 著者:神西清
うしかないではないか。 事実チェーホフは、しばしば不愛想に黙りこんだ。なかでもシチューキンという司祭の初対面の感想ははなはだ特徴的である。まるで当のチェーホフ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
激しい議論の種となった。アマリアもオイレルも娘も、話をやめてその議論に加わった。シチューの中に塩が多すぎるか足りないかということについて、はてしない争論がもち上....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
あたしあなたにぞっこんでよ。いいこと、どんたくだわ。二日の間は、灘《なだ》と肉とシチュー、たっぷりやって、それに気楽なごろだわ。」 そんな訳のわからぬことを言....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
煮込みにしてしまうのである。この「のし込み」というのは云わば精進《しょうじん》のシチューで、原料たる小麦粉が漂白したメリケン粉と違い、日本小麦の持つ原始的の味わ....
道標」より 著者:宮本百合子
日の献立にしたがって配食見本が陳列されているのだろうと思った。さっき廊下で雑役がシチューのようなものを金びしゃくでしゃくっていたときの音を思い出した。ああいう音....
曇天」より 著者:宮本百合子
て食堂に行くと、広い室屋の中に母や弟達が新聞を読んで居た。 ボソボソと、独りでシチューで御飯をたべる。 なまけた重い眠りが、まだ瞼や頬にまといついて居る様で....
翻訳の価値」より 著者:宮本百合子
している。その面の無気力が反映しているというのではない。それとは別のものである。シチュードリンのこの作品を訳した翻訳者としての見識や積極性は十分評価されるべきで....
食道楽」より 著者:村井弦斎
にする外に何かお料理がありますか」お登和嬢「そうですね、西洋料理にしますと一つはシチューで先ず頭を切《と》って皮を剥《む》いて長さ一寸五分位にブツブツ切ってバタ....