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「シック〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

シックの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
、時々は大寺院の内部へそっと目をやるのを忘れずにいました。 コリント風の柱、ゴシック風の穹窿《きゅうりゅう》、アラビアじみた市松《いちまつ》模様の床《ゆか》、....
」より 著者:芥川竜之介
今度は雑誌を膝の上に伏せ、ちゃんと顔を起していた。まともに見た彼女の顔はどこかゴシックの彫刻らしかった。僕はこの女の前に坐り、未《いま》だに刑務所全体に対する弱....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
でナ……。』 いかに訊ねても訊ねても、竜神の生活は何やら薄い幕を隔てたようで、シックリとは腑に落ちない個所がございます。相当長い間こちらの世界に住んで居る私達....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
スで、その手に成れる自動書記の産物『霊訓』は、たしかに後世に残るべき、斯界のクラシックである。日本の学会に、その真価が殆ど認められていないのは、甚だ遺憾である。....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
わらず春天駘蕩の趣あり。午前、今回南アフリカ行を約するホワイトスター会社汽船ペルシック号を訪い、船長モルガン氏に面会す。午後、知友を訪いて告別し、プレーン氏の案....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
くうねりを切って走り続ける。私も東屋氏もヨットの帆走法は心得ていたし、それにこのシックなマルコニー・スループは、恐ろしく船足が軽い。やがて私は、軽く面舵を入れた....
花束の虫」より 著者:大阪圭吉
から得た知識に依ると、何でもこのダンスは、四五年前に日本へ伝ったもので、普通に、シックス・エイトって言われているそうだ。欧州では、スパニッシュ・ワンステップと呼....
獄中消息」より 著者:大杉栄
るものになる。文学も多少僕等の時代に近づいて来た。僕等の思想なり僕等の筆致なりにシックリ合うアナトール・フランスなどいう連中が、大分もてはやされて来た。もし雑誌....
異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
寺院を背景として一日中自動車の洪水が渦巻いているプラス・ド・マデレンの一隅にクラシックな品位を保って慎ましく存在するレストラン・ラルウ、そこから程遠くないグラン....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
ら入って来た。小田島は「やあ」と日本語で云って仕舞った――イベットの服装は襞がゴシック風に重たく括れ、ラップの金銀の箔が警蹕の音をたてて居る。その下から夜会服の....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
は世すでに定評ある名家の作品のみを紹介することにした。したがって、その多数がクラシックに傾いたのはまことに已む得ない結果であると思ってもらいたい。 怪談と言っ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
われた。 彼の目の前には三の切り札が爛漫たる花となって咲き乱れ、七の切り札はゴシック式の半身像となり、一の切り札は大きい蜘蛛となって現われた。そうして、ただ一....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
までに多くの翻訳書が出た。今ではもうフィツジェラルドの名訳はそれ自身英文学のクラシックに列せられている。オマル・ハイヤームの名はこうして世界的なものとなった。 ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
されて、ほとんど腋下に及ぶほどの高さになってしまう。と同時に、いわゆるイエンドラシック反射が起って、その部分に加えられた衝撃が、上膊筋に伝導して反射運動を起すの....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
っと他の場所にあった。――エセックス邸、ストランドにあって川を見おろす、大きなゴシック建の私邸の、板張りの広廊下や壁掛けに飾られた密室のなかにあった。そこでは、....