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シャン
「シャン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
シャンの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
です。いや漢口《ハンカオ》ばかりじゃありません。外交官の夫の転任する度に、上海《
シャンハイ》だの北京《ペキン》だの天津《テンシン》だのへ一時の住いを移しながら、....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
かだい》の景色を硝子《ガラス》戸越しに眺めていた。
「僕は近々《きんきん》上海《
シャンハイ》の通信員になるかも知れない。」
彼の言葉は咄嗟《とっさ》の間《あい....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
《ごうとうさい》などと言うやつは月収一万元を越していたんだからね。こいつは上海《
シャンハイ》の租界の外に堂々たる洋館を構えていたもんだ。細君は勿論、妾《めかけ》....
「少年」より 著者:芥川竜之介
全然川島の発明した※《うそ》とばかり信じていた。ところがちょうど三年以前、上海《
シャンハイ》へ上陸すると同時に、東京から持ち越したインフルエンザのためにある病院....
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
え」と云う夫の言葉を思い出した。しかしやっとひと息ついたと思うと、今度は三鞭酒《
シャンパン》の杯《さかずき》を挙げて立ち上らなければならなかった。それはこの晩餐....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
物を意味している言葉にも違いなかった。僕はナイフやフォオクを置き、いつか僕の杯に
シャンパアニュのつがれるのを眺めていた。 やっと晩餐のすんだ後、僕は前にとって....
「母」より 著者:芥川竜之介
一
部屋《へや》の隅に据えた姿見《すがたみ》には、西洋風に壁を塗った、しかも日本風の畳がある、――上海《
シャンハイ》特有の旅館の二階が、一部分はっきり映《うつ》っている。まずつきあたり....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
直線を迸《ほとばし》らせる。あれは球《たま》の飛ぶのではない。目に見えぬ三鞭酒《
シャンパン》を抜いているのである。そのまた三鞭酒《
シャンパン》をワイシャツの神々....
「或る女」より 著者:有島武郎
み出す反抗的な気分になって、湯をわかさせて入浴し、寝床をしかせ、最上等の三鞭酒《
シャンペン》を取りよせて、したたかそれを飲むと前後も知らず眠ってしまった。
夜....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
がらいつかヤコフ・イリイッチが「法律ってものは人間に都合よく出来て居やがるんだ。
シャンパンを飲み過ぎちゃなら無えとか、靴下を二十足の上持っちゃなら無えとかそんな....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
蒡の葉にきらきら射してきました。そこで母鳥は子供達をぞろぞろ水際に連れて来て、ポ
シャンと跳び込みました。そして、グワッ、グワッと鳴いてみせました。すると小さい者....
「橋」より 著者:池谷信三郎
、巴里の人形が着ていたのですが、と言った。 すっかり着こむと、彼は見違えるほど
シャンとして、気持が、その粗い縞のズボンのように明るくなってしまった。階下にいる....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、附きっきりで居てから以来、自から任じて、滝夜叉だから扱いにくい。 「チチーン、
シャン、チチチ、チチチン。(鼓の口真似)ポン、ポン、大宅の太郎は目をさまし……ぼ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
くように、右瞻左瞻て、 「和女、因果やな、ほんとに、三味線は弾けぬかい。ペンとも
シャンとも。」 で、わざと慰めるように吻々と笑った。 人の情に溶けたと見える....
「西航日録」より 著者:井上円了
山名、西尾等の諸氏に会す。 二十一日未明、門司解纜。海上風波あり。西航五百里、
シャンハイ河口なる呉淞に達せしは二十二日夜半なり。翌朝八時小汽船に駕し、黄浦をさ....