» シロップ

「シロップ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

シロップの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
今チベット人および蒙古種族の間に行なわれていて、彼らはこれらの混合物で一種の妙なシロップを造るのである。ロシア人がレモンの切れを用いるのは――彼らはシナの隊商宿....
犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
喉が渇いてならず、グーロフは幾度も喫茶店へ出掛けて行って、アンナ・セルゲーヴナにシロップ水だのアイスクリームだのをすすめた。ほとほと身の置きどころがなかった。 ....
」より 著者:神西清
しかしそのうちの一人だって、これほど愛したことはありません。……レモンみたいに、シロップみたいに、わたしはとろとろになっちまった――もう駄目です……こうして阿呆....
決闘」より 著者:神西清
陣取り、サモイレンコは広い斜めの凭れのある籐椅子に身を沈めた。従卒が茶とジャムとシロップを一本持って来た。 その日は非常に暑く、日蔭でも三十度はあった。大気は....
幻の彼方」より 著者:豊島与志雄
くれと云った――そのことは看護婦になだめられて諦めた。この次から薬にもっと単舎《シロップ》を入れて貰うように、医者に頼んでくれと云った。氷嚢の角が痛いと云った。....
氷屋ぞめき」より 著者:古川緑波
た。 大阪の氷屋と東京のと、どう違うか? 東京では、コップの底に、タネモノ(シロップなり小豆なり)を入れて、その上へ、氷をかいて積み上げる。 大阪では、(....
食べたり君よ」より 著者:古川緑波
の、それらの料理。そして、デザートに出た、ババロアの味、ソーダ水の薄味のレモンのシロップ。 ああ何と美味というもの、ここに尽きるのではないか! 実に、舌もと....
食道楽」より 著者:村井弦斎
て氷で固めて寒天突《かんてんづき》をよく濡《ぬ》らしておいて水の中へ突出します。シロップをかけて食べてもカスターソースでも結構です。梅が沢山おありになれば梅のジ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
子酒だ。純粋の液だから何とも言われん上品な味だろう。酒というよりもむしろ西洋風のシロップに近い。そのつもりで少しずつ味ってくれ給え」と謂《いわ》れを聞けば大原も....
食道楽」より 著者:村井弦斎
てみて直ぐ飴のように固まればちょうどいいのです。それを火から卸《おろ》して菓物のシロップならば大匙二杯位加えますしレモンの絞汁《しぼりじる》ならやっぱり二杯位で....