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「ジグザグ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ジグザグの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
り、私は関東木材労働組合の一員として芝浦から上野までデモったことがある。そのときジグザグ行進で熱をあげたため検束された。当時の私は二十四貫ぐらいで非常に元気であ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
、正式な名はなく一般に「電球包み紙」といわれていた。しかしこれは一枚の紙を山型のジグザグに縮ませただけで、ほとんど弾力性はなく、押えればぺしゃんこになってしまう....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
のだ。これだけは少々閉口だなと思った。 床板はモザイクまがいに、小さな板きれをジグザグに並べた、ちょっとしゃれたものだった。 なるほどこれなら、アナトール・....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
になっているのだけれども、これには磨羯宮が代っている。また、縦横に馳せ違っているジグザグの空隙にも、鐘鳴器の残響を緩和するという性能以外に、なんらかの意味がなく....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
てゆくのだった。 一行の導かれた盆地は谿谷の底といった感じで、赭い砂岩の絶壁をジグザグにきざみ、遥か下まで石階が続いている。それが、盆地の四方に一か所ずつあっ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
「天母生上の雲湖」とバダジャッカの中間あたりを流れている。絶壁と、氷蝕谷の底を、ジグザグ縫うその流れは、やがて下流三十マイルのあたりで激流がおさまり、みるも淀《....
わが町」より 著者:織田作之助
たというくらいの難工事であった。 人夫たちはベンゲット山腹五千フィートの絶壁をジグザグによじ登りながら作業しなければならず、スコールが来ると忽ち山崩れや地滑り....
わが町」より 著者:織田作之助
時に将軍になったというくらいの難工事で、人夫たちはベンゲット山腹五千|呎の絶壁をジグザグに登りながら作業しなければならず、スコールが来ると忽ち山崩れや地滑りが起....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
の輝かしい雰囲気が、彼女の運命の荒々しい線を、色づけ柔らげ、その恐ろし気な一生のジグザグの道から、彼女をやんわりと浮かび上がらせている。目前の不条理に対して、い....
貞操問答」より 著者:菊池寛
ちまち眼の前の、ぼーっとした仄暗い空を切り裂いて、青光りのする稲妻が、二条ほどのジグザグを、竪にえがいた。殷々たる――と云うのは都会の雷鳴で――まるで、身体の中....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
がしの旅にでることが多く、それは今の小田急沿線に沿うて左右の山地にわけいるようなジグザグコースをなんとなくブラブラさがしていたらしいから、下曾我を通るのはフシギ....
歌う白骨」より 著者:妹尾アキ夫
のような繊維がみえたが、二三の特徴のある毛屑も混っていないことはなかった。それはジグザグ型に曲ったこまかい毛屑で、先端が櫂の先のように平らになっているのだった。....
オスカー・ブロズキー事件」より 著者:妹尾アキ夫
わけだが、こんどはこの煙草の性質を考えてみることにしよう。この煙草を巻いた紙は『ジグザグ印』だ。それは透かしを見ればすぐ分る。ところが、ブロズキーが持っていた煙....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
てくれば当然制作が支配的な指導力を取りもどす。 可能的制作力。之は文芸財生産のジグザグ的前進の弁証法に於ける、単に一時的な云わば政策的な退却的・妥協的・消長の....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
見えないだろう。以上が私の最も大づかみな観測だ。 二 一進一退はあるとしても、ジグザグの形をとるにしても、ここ数年来の日本の大勢が駸々として特有の型のファッシ....