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ジャックナイフ
「ジャックナイフ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ジャックナイフの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
喬介が笑いながら私の前へ差し出したのは、飛びッ切上等の飾が付いた鋭利な一丁の
ジャックナイフだ。鉄屑の油や細かい粉で散々に穢れているが、刃先の方には血痕らしい....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
かし、はっきり殺そうとは考えていなかったと思います。便所へ行くふりをして、廊下で
ジャックナイフを開いた時も、たゞ夢中でした。いきなり、あいつを突刺すと、ブスッと....
「白痴」より 著者:坂口安吾
鬼大将の命令で十何人かの子供たちが仔豚を追いまわしていた。追いつめて、餓鬼大将は
ジャックナイフでいくらかの豚の尻肉を切りとった。豚は痛そうな顔もせず、特別の鳴声....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
表したところ、それがトマさんを殺す兇器となったという。 オオ・ミステイク先生は
ジャックナイフで自動車へのりこみ三人の大の男に手をあげさせて二百万円強奪した。ど....
「ヴィヨンの妻」より 著者:太宰治
の夫の片腕をとらえ、二人は瞬時もみ合いました。 「放せ! 刺すぞ」 夫の右手に
ジャックナイフが光っていました。そのナイフは、夫の愛蔵のものでございまして、たし....
「彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
で、現行犯として捕えられたのですから、まず問題はないのです。彼の手にして居たのは
ジャックナイフで、之は小田清三が平常書斎で使っているもので、検証の結果、被害者達....
「浚渫船」より 著者:葉山嘉樹
景であり、且つ「朝」の溌溂さを持っていた。 船体の動揺の刹那まで、私の足の踝に
ジャックナイフの突き通るまでは、私にも早朝の爽快さと、溌溂さとがあった。けれども....