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ジャンル
「ジャンル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ジャンルの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
も、俳優としても、コポオは、明らかに、技術以前のものを重視しました。特に、文学の
ジャンルとして戯曲の生命を探究し、演劇の革新は、古来の傑れた戯曲の中に演劇の本質....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
分類を行うことすら困難である。 一般に行われている見方に従い、いわゆる「演劇の
ジャンル」について、ひと通りの説明をしておこう。 最も古くから行われている「演....
「演劇への入口」より 著者:岸田国士
史的な意味をもっている。 演劇の全貌をとらえるためには、どうしても、この種目(
ジャンル)の識別と、その歴史的位置づけとができなくてはならぬ。 この仕事は実は....
「演出者として」より 著者:岸田国士
んともいえぬ明るさが、漂つていることであつた。 私は、その「明るさ」を、戯曲の
ジャンルや手法に帰すべきではなく、登場人物それぞれの性格のなかに、すなわち、この....
「戯曲復興の兆」より 著者:岸田国士
の原因を「小説」の行きづまりにあると断じるつもりはないが、少くとも、文学における
ジャンルの限界の再認識、更に、戯曲という
ジャンルの可能性への新しい期待から生れた....
「推理小説について」より 著者:坂口安吾
犯罪というものが人間の好奇心をひく、そういう俗な好奇心との取引から自然に専門的な
ジャンルに生育したもので、本来好奇心に訴えるたのしいものであるべきで、もとよりそ....
「真珠の首飾り」より 著者:神西清
固くきっちりと決まっていて、作者が身うごきのとれない感じのする、そんな文学上の一
ジャンルなのだからね。いやしくもクリスマス物語と名乗る以上は、ぜひともクリスマス....
「狂言の神」より 著者:太宰治
もって。 わけのわからぬ問答に問答をかさねて、そのうちに、久保田氏は、精神とか
ジャンルとか現象とかのこむずかしい言葉を言い出し、若い作家の読書力減退についての....
「所謂批評の「科学性」についての考察」より 著者:戸坂潤
でよく、わたくし的なものでいいかも知れない。この韻文精神が抒情詩ならぬ小説という
ジャンルに適用されたために起きた矛盾か何かが、私小説に対する懐疑を産んだのだ。処....
「映画芸術と映画」より 著者:戸坂潤
う他ない。だがそんな区別は、結局芸術上大した区別ではない。すると単に何か文筆上の
ジャンルの区別に過ぎないことになる。併し小説と戯曲とは
ジャンルを異にするが、だか....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
論であり、又その意味に於ける「技術の哲学」――之は実に沢山出版されている哲学書の
ジャンルだ――の大方なのだ。悪いのは資本主義の機構自身ではなくて、技術であり、技....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
しては意味を有つ言葉だが、クリティシズムというものを個々の作品又は一定限界の芸術
ジャンルから自由として之にクリティシズムそのものとしての世界の独自性を賦与するこ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
えるのである。
なる程文化はありと凡ゆる形象を取って存在している。文化の夫々の
ジャンルの如きものと場面のようなものとを点検して行けば、話しに限りはないのだ。だ....
「最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
生活意識の基調でもなくてはなるまい。生活全般・文化形態全般・が科学という文化の一
ジャンルに解消して了うのでない限り、科学的精神なるものの思想的な抽象性と普遍的な....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
之は非風刺文学と区別された文学のことだろうか。夫ならば之は今日の全文学中の一種の
ジャンルをしか意味しない。この点は近代的な小説の形態をもとうと古代以来の韻文=詩....