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スケール
「スケール〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
スケールの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
「つまり、ゼムリヤ号が発狂してこんな山頂にとびあがった――というよりも、もっと
スケールの偉大な物凄い事件だよ。発狂した者がありとすれば、その当人は一ゼムリヤ号....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
えは分限に応じて平凡に生きよ」 わたくしはまた、いよいよ決心して歌よりも小説の
スケールによって家霊を表現することを逸作に表白した。 逸作はしばらく考えていた....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
す。それを無駄と考えるのは人間の頭であります。ここに自然の考えと、人間の考えとの
スケールの大きさが違うのであります」 もう青年は、これ以上聴く必要はありません....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
いえ、そこから表口、大宮町までの間、無障碍の空をなだれ落ちる線のその悠揚さ、その
スケールの大きさ、その廷んびりとした屈託のない長さは、海の水平線を除けば、およそ....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
、弱冠京商を出たばかりのときだったじゃないか。 あのときベーブルースを見たが、
スケールが大きい、一流の俳優だね。一芸に達するとは恐ろしいことだ。とにかく全力を....
「青春論」より 著者:坂口安吾
実は決してそうではない。結局、直接白刃などとは関係がなく、人格のもっと深く大きな
スケールの上で構成されてくるもので、一王国の主たるべき性格であり、改新的な大事業....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
あらゆる駄々をこねた。そうして、駄々っ子のもつ不逞な安定感というものが、天下者の
スケールに於て、彼の残した多くのものに一貫して開花している。ただ、天下者のスケー....
「百万人の文学」より 著者:坂口安吾
が条件である。 明治以降、百万人の文学と認めてもよいと思われるものは、見た目に
スケールが大きそうな漱石や潤一郎にしても、四畳半できくサワリ程度に小型で、人間と....
「淪落の青春」より 著者:坂口安吾
の若者も北京に暮し、広東で鶏を盗み、アンコールワットを見物し、まったく村の生活の
スケールをはみだして暮してきたに相違ない。女どもだってそうなんだ。名古屋の軍需会....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
生たちにとっても、こうした摩擦は決して無意味ではない。どうせ将来は、もっと大きな
スケールで経なければならない試練だからね。」 次郎は眼をふせて、畳の一点を見つ....
「感覚と科学」より 著者:寺田寅彦
めである。しかし、数量的のデータを与える事が必ずしも不可能とは思われない。適当な
スケールさえ作ればこれは可能になる。たとえばピアノの鍵盤や、オストワルドの色見本....
「猿の顔」より 著者:寺田寅彦
の色で人種の等級をきめようとするのが一つ。試験の成績やメンタルテストで人材登用の
スケールをきめようとするのが一つ。経済関係の見地だけから社会制度を決定しようとす....
「科学論」より 著者:戸坂潤
歴史の動きにつれて得たり失ったりするだろう各種の断片的で無組織な知識が、社会的な
スケールに於て整頓され淘汰され、一定共通の形態の内に吸収整理される。知識を所有す....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
々は之をラボラトリー的規模に於て理解するに止まってはならぬ。之を社会的生産機構の
スケールに於て理解しなければならぬ。すると実験は産業と社会的に一つづきのものであ....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
業者数の絶対値が、今の場合にはいつも根本的な資料なのである。そしてその絶対値の大
スケールに於ける終局的な傾向がいつも社会にとって問題なのである。 あらゆる希望....