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スタイル
「スタイル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
スタイルの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父」より 著者:芥川竜之介
までもない。中にはわざわざ反り身になって、懐中時計を出しながら、能勢の父親の姿《
スタイル》を真似て見る者さえある。自分は、思わず下を向いた。その時の能勢の顔を見....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
見えたんでしょう。」私にもぐっと来る気持ちが起きたが表面は素直に「馬上だからなお
スタイルが颯爽としてたんでもありましょうがね、私の云うのは顔なんですの、素晴しく....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
っつきやがった挙句、到頭カル焼みたいに肥り出して来たお腹を、あっという間にもとの
スタイルに整形したというかどで、ちょっと来なさい――そんな奴だよ。それで謹慎して....
「世相」より 著者:織田作之助
う思えば筆も進まなかったが、といって「ただそれだけ」の小説にしないためにはどんな
スタイルを発見すればよいのだろうかと、思案に暮れていた矢先き、老訓導の長尻であっ....
「武田麟太郎追悼」より 著者:織田作之助
たのが「新大阪新聞」の「ひとで」であった。立派なものであったが、武田さんの新しい
スタイルはまだ出ていなかった。しかし、私は新しい
スタイルの出現を信じていた。今日....
「土足のままの文学」より 著者:織田作之助
次大戦後の混乱と頽廃と無気力と不安の中に蠢いている独逸の一青年を横紙破りの新しい
スタイルで描いたもので、戦後の日本の文学の一つの行き方を、僕はこの小説に見たと思....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
なく描写する方法は、一体どこにあるのだろうか。 ありきたりの言葉、ありきたりの
スタイルを以てしても、過不足なく描写出来たと思い込んでしまうのは、自分の人間観察....
「文学的饒舌」より 著者:織田作之助
もまたこのような文学にふとしたノスタルジアを感ずるのだ。すくなくとも秋声の叫ばぬ
スタイル、誇張のない態度は、僕ら若い世代にとってかなわぬものの一つだ。しかし、文....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
はりバラックづくりながら、コッテエジ風の建て方や、店の装飾に、アメリカ式の軽快な
スタイルと仏蘭西趣味の色彩が採り入れられていて、戦前の豪華な喫茶店よりも、かえっ....
「吉岡芳兼様へ」より 著者:織田作之助
いることはお気づきのことと思いますが、もともと僕はそういう作風であったので、今の
スタイルをつくるためにせいぜい「私」を出しているわけです。佐伯=作者の想念が「私....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
ノッポだった。 「いいえ、芥川龍之介」 「へえ――?」 「若くって、才人で、
スタイルがよくって……いや、眼よ、眼よ。眼が似てるのね」 「何にしろ、芥川龍之介....
「わが文学修業」より 著者:織田作之助
ろしていた二十六の時、スタンダールの「赤と黒」を読み、いきなり小説を書きだした。
スタイルはスタンダール、川端氏、里見氏、宇野氏、滝井氏から摂取した。その年二つの....
「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
ある。現代のスポーツ流行はそうした進化の一階段に過ぎないので、喜多実氏がテニスの
スタイルを能の中に体現し、松野奏風氏が素早くこれをスケッチしたのも、決して偶然の....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
見つからなかった。これも鉛筆登山だったらしい。 乗鞍と御嶽――穂高下山道で見た
スタイルは素敵でともに富士に劣らぬほど雄大であった。地図には書いてないが石仏道と....
「ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
にいくつも並んでいる堡塁《ほうるい》の一つである、フレロン要塞の砲兵士官である。
スタイルの素晴らしく水際立った、立派な士官である。中尉の短く刈り込んだ髭や、いつ....