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「スタンド〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

スタンドの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
すると彼は腰を擡《もた》げるが早いか、ダム何《なん》とか言いながら、クルウェットスタンドを投げつけようとした。 「よせよ。そんな莫迦《ばか》なことをするのは。」....
歯車」より 著者:芥川竜之介
云うことなしに歩いて行った。するとロッビイへ出る隅に緑いろの笠をかけた、脊の高いスタンドの電燈が一つ硝子戸に鮮かに映っていた。それは何か僕の心に平和な感じを与え....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
でございましょう」 「子どものいたずらか」 お手伝いがひきとっていくと、博士はスタンドを手もとにひきよせ、一生けんめいに書き物をはじめた。 部屋の中はしずか....
温情の裕かな夏目さん」より 著者:内田魯庵
趣味の人だった。夏目さんの座右の物は殆んど凡て支那趣味であった。 硝子のインキスタンドが大嫌いで、先生はわざわざ自身で考案して橋口に作らせたことがある。ところ....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
や》のなかに入って何か書いておったときに、悪魔が出てきたゆえに、ルーテルはインクスタンドを取ってそれにぶッつけたという話がある。歴史家に聞くとこれは本当の話では....
怪塔王」より 著者:海野十三
は、階段のすき間から、そっと三階の様子をうかがいました。 部屋のなかには、弱いスタンドが一つ、ほのあかるい光を放っているだけでありました。円形になった室内には....
火葬国風景」より 著者:海野十三
ある洋酒の壜が駭くばかりの多種に亘って、重なり合った棚の上に並べてあり、その前のスタンドはいやに背が高く、そしてその間に挟まって店の方を向いているバアテンダーは....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
破壊したその縁は、ザラザラに切り削いだような歯を剥いていました。私はそこにあったスタンドを取上げてどんな細かいことも見遁すまいと、眼を皿のようにして観察してゆき....
軍用鼠」より 著者:海野十三
はそれに顔を写してみる気で、手文庫の蓋に手をかけたが――ちょっと待て! 明るいスタンドの下とは云え、この深夜に唯一人起きていて、自分の顔を凹面鏡に写してみて、....
少年探偵長」より 著者:海野十三
をかけ窓にはカーテンを引き、それから例の二つの宝の鍵の入った包を取出して、机上のスタンドのあかりの下に開いてみた。ぴかぴか光る三日月形の黄金片と、焼けこげのある....
深夜の市長」より 著者:海野十三
太郎のところへ、時計と貨幣とを届けろと命令したのだった。その方法として銀座の十銭スタンドへ行って、耳朶にRと入墨のある虎御前を見つけて、それに頼めといった。 ....
赤外線男」より 著者:海野十三
、どうでしょうか。室の入口の扉の上半分がポッカリ大孔が明いています。これは枕許のスタンドを点けて寝るものですから、それで判ったのです。私は吃驚して跳ね起きました....
大使館の始末機関」より 著者:海野十三
ましょう」 醤は、ベッドの上に半身をねじって、枕許の押釦を押した。すると枕許のスタンドが、ふっと消えた。 「おや、これはボーイを呼ぶ押釦じゃなかったか」 醤....
電気看板の神経」より 著者:海野十三
の安全地帯である住家の中まで、蜘蛛の巣のように縦横無尽にひっぱりまわされてある。スタンドだ、ヒーターだ、コーヒー沸しだ、シガレット・ライターだ、電気|行火だ、電....
蠅男」より 著者:海野十三
静かにしなやかな体をなげた。そして机の上にのっている「論語詳解」をとりあげると、スタンドをつけて頁をめくっていった。 そのうちに、いつしか糸子は本をパタリと膝....