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「ステラ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ステラの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
さよりも更に彼の憎んだのは貧困に発した偽りだった。母は「風月」の菓子折につめたカステラを親戚《しんせき》に進物にした。が、その中味は「風月」所か、近所の菓子屋の....
不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
して、甲板に当てた。すると甲板は火花を散らし、黒い煙をたてながら、まるで庖丁でカステラを切るように剪れた。博士はメスを置いて、こんどは高圧ブラストで、甲板の破片....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
んにはあっちの菓子を……。」という。男は心得てすぐに起ったが、半紙の上に大きなカステラを幾片か乗せて、わたしの前へ持って来ると、団十郎はわたしを見かえって、「お....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
。出ると、もう財布の中には一銭もなかった。長崎屋の前を通ると、にわかにはいってカステラを食べたくなった。番茶を貰って、日当りの良い窓側で啜りながら、四条通をぼん....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
。伯爵の愛妹、ペヌロオプ夫人は、かつてサア・フィリップ・シドニイが空しく懸想したステラだった。彼女はリッチ卿と結婚した。一方シドニイはウォルシンガムの娘と結婚し....
審判」より 著者:カフカフランツ
だが、真剣な顔つきで、彼をじっと見た。Kは最後にまた監督の前で立ち止った。 「ハステラー検事は私の親友なんですが」と、彼は言った。「電話をかけてかまいませんか?....
小公女」より 著者:菊池寛
かせて、 「まアお嬢様、これはおいしくて、お腹がふくれて、ほんとに結構ですわ。カステラなんか、それはおいしいけど、じきお腹がすいてしまって――お嬢様なんかには、....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
、伊上凡骨の弟子の猿づらの彫刻家|独逸人のフリッツ・ル※プも若かった。桐の花とカステラの時代だ。緑金暮春調の時代だ。紺と白との燕や骨牌の女王の手に持った黄色い草....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
うか」などとおっしゃるのでした。その松平家へ往診なさいますと、奉書の紙に大きなカステラが三切れとか、立派なお菓子が五つとか出ます。ですから松平家へ往診と聞くと、....
狂女と犬」より 著者:小酒井不木
が夜分は村の自宅に帰りますから、私ではどうすることも出来ません。幸い貰い合せのカステラがありますから、それでも食べて我慢して下さい。その代り、御茶だけは、このと....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
なければ御飯にカツブシだけ、その出来あがった御飯がなければ、あり合せのリンゴやカステラの切はしだけでも我慢していられる。ペコペコの空腹でも私はねころんで本を読ん....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
カンちがいしたらしくスイッチョンがノコノコまいこんだから、これを生け捕りにしてカステラの空箱に入れて、 「昔、松永弾正というロベスピエールとフーシェのアイノコの....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
お喋りしているうちに、みるみる古墳の山をくずして、三食分のチャンポンを一キレのカステラのようにやすやすと平らげてそこにカラのカナダライがなければまだ完璧に何も食....
お魚女史」より 著者:坂口安吾
んなことはオクビにも出さない。 「弁吉はアツカマシイのよ。ヨーカンおくれよウ。カステラくれろよウ。旦那が来てる時でも、平気なんですよウ。オタノシミだねえ、ハハハ....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
をつぶしたゲテモノだからね」 と、一々説明した。天草物産ハム、天草物産製菓部カステラ、天草物産ツクダニ等々とある。このほかに箱根から清酒一樽と米一俵を取り揃え....