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ストーブ
「ストーブ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ストーブの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
たちが疲れた五体を引きずりながら歩いて行くのにたくさん出あっているだろう。小さな
ストーブに煙の多い石炭がぶしぶし燃えて、けばけばしい電灯の光だけが、むちうつよう....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
しさをもって思い出す。戸外ではここを先途とあらしが荒れまくっていた。部屋の中では
ストーブの向かい座にあぐらをかいて、癖のように時おり五分刈りの濃い頭の毛を逆さに....
「星座」より 著者:有島武郎
葉としてかえっていつまでも耳底に残った。
三等車の中央部にあるまん丸な鋳鉄製の
ストーブは真赤に熱して、そのまわりには遠くから来た旅客がいぎたなく寝そべっていた....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
」と、女の子がたずねました。 「くるといいな。そうすれば、ぼく、それをあたたかい
ストーブの上にのせてやるよ。すると女王はとろけてしまうだろう。」と、男の子がいい....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
だから構いません、お汁粉ですもの。家がまた氷月ですね。気のきかない、こんな時は、
ストーブ軒か、炬燵亭とでもすれば可ござんすのに。」 その木戸口に、柳が一本、二....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
さの中に 雪しきりに降る ああ夢に見し シベリヤの停車場 駅長室に入れば 燃ゆる
ストーブ こごえし身も心も 今はとけぬ 松方はいう 気持ちのいい停車場 ウインク....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
渦をまいていて、人を慄然たらしめるもの以外、何物も存在しなかった。 燃えさかる
ストーブの火と博士の弁舌にすっかり汗をかいてしまった儀作は、阿呆のような恰好で古....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
は五十度なるも、風強きために、戸外にては四十度くらいに感ずるほどなり。室内にては
ストーブを用う。午前十時、小艇に移りて上陸せるに、波の艇中に打ち込むこと数回に及....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
てしまった。そうすると翌朝彼の起きない前に下女がやってきて、家の主人が起きる前に
ストーブに火をたきつけようと思って、ご承知のとおり西洋では紙をコッパの代りに用い....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
。それは午後の二時ではなくて、午前の二時であった。カーテンをかかげて外を見ると、
ストーブの温か味で汗をかいた硝子戸を透して、まるで深海の底のように黒目も弁かぬ真....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
ょこなんと載せられて、どんな問答が始まるのであろうか。気の毒にもこの難破船はもう
ストーブにくべる石炭や薪もなくなったと見えて、室内に氷が張っていたり天井から氷柱....
「蠅男」より 著者:海野十三
の方、煙突から煙が出ているというのは一体どうしたことだろう? 「鴨下ドクトルが、
ストーブの火を燃しつけていったのかしら。しかしそれなら、一昨日の夜も昨日の朝も昼....
「発明小僧」より 著者:海野十三
し得べく、二台を備うるときはスタンドを点火し得べく、もし十五台を備うるときは電気
ストーブを点火し得べし。 その構造は、籠型にして、円形をなすトラックあり。やや....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
い。あき家なのかしらん。いや、そうではない。煙突から黒い煙がでている。中で石炭を
ストーブにくべているんだ。それなら中に人がいることまちがいなしだ。 ポーデル博....
「街の探偵」より 著者:海野十三
午後三時頃、寒くなったので、窓を全部閉めた。そうですね。――それから、午後四時に
ストーブを一つつけた。午後五時にあと二つの
ストーブをつけた。午後七時になって、急....